あらすじ
山岳遭難救助隊員の真里谷は、民間航空会社のヘリ操縦士・加賀に現場で会って以来ずっと憧れていた。だが話す機会を得た素の加賀は軽薄で、真里谷は落胆しつつも安堵する。かなわないと思う同性に惹かれる自覚があったからだ。それでも仕事のたびに加賀の手腕に心を奪われそうになる真里谷は、「仕事以外では会いたくない」と伝える。加賀に恋をしたくない、尊敬の念だけ抱いていたいと思っていたのに……?
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読後感最高!
表題作は、天才的ヘリコプター操縦士加賀と山岳遭難救助隊員真里谷の物語。
遭難者と自分とを神様のように助けてくれた加賀に、真里谷が惹かれないように惹かれないようにと頑張るけれど、あれは惚れない方が無理ですよね!
加賀の過去なんかももう少し深く知りたいです。
絶対何かあったと思わせる感じ…。
まあ物語のラストには、けなげな頑張り屋の真里谷にめろめろになった加賀が見られますけど!
最後の「in love」ですが、「恋してる、生きていく」カップルのその後が中心に描かれています。
できたら「天国に手が届く」「恋してる、生きていく」を読んでからだと、最高に感動します。
良かったです!久しぶりに夕映先生の作品を読みましたが当たりでした。ただ最後番外編含め最後まで読み切った後は加賀さんの存在感がちょっと薄くなってしまった気がして残念。やはり真里谷くんとのお話がもっと読みたかったです。
安定の山岳描写!
久し振りの夕映さんの登山BLでした。収録されているお話は3つで、主人公カップルの話が2つと、これまでの登山BLのキャラクター総出演のお話と。今回のカップルは、新米山岳救助隊のお巡りさんと凄腕の民間レスキューヘリのパイロット。受けは雪山を足で歩き、攻めは雪山を上空から見ているという対比が綺麗だなと思いました。属性で言うと、真面目な(体育会系)美人警官と見た目はチャラそうな大人の男、という組み合わせ。(攻めのアラサーでホストのような私服、茶髪にピアスだらけという外見、ちょっとイタない?と感じたのは私だけ…?)。恋愛模様という意味ではあんまりひねりのないストレートな作品だなと個人的には思いました。でも登山の描写はさすが。どんなけカプや属性が個人のツボじゃなくても、この山岳描写のために購入し続けちゃうな〜。
私は先生のデビュー作の「天国に手が届く」が大好きなので、最後のお話が読めて嬉しかったです(このお話のメインは山岳2作目の梓ですが)。