あらすじ
名誉を捨て、義を貫く!
講談社創業者・野間清治の祖父にして、門下八百人を超える大道場の当主、森要蔵。
幕末の動乱の中、なぜ彼は藩を抜け、会津で新政府軍と戦ったのか。
世を憂い、家族を愛し、弟子の未来を想った、知られざる剣豪の生涯。
慶応四年(1868年)、六月二十八日。北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた大剣士・森要蔵は、道場のある江戸を出て、遠い会津の地にいた。
門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するためだ。
ただひたすら、己の信じる「誠」に従って。
時代の趨勢に抗い、新政府軍に立ち向かった男はいかにその生涯をまっとうしたのか。
ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。
平穏な日々を捨て、世のため人のために生きる信念を貫いた愚直な男を描く、傑作歴史長編!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
明治維新の話は、読んでいて辛い話が多いです。
何故、戦わなければならなかったのか、何の為に戦うのか、殺し合うことしか道は無かったのか。
正義と誠とは何なのか、考えさせられました。
新選組も、これまで読んでいた本のイメージとは違った形で出てきたので、興味深かったです。
立場は人を作る、という言葉が印象に残りました。
Posted by ブクログ
内容も知らず読んだが、好きな幕末の剣豪物で面白く読めた。
主人公は北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた大剣士・森要蔵。要蔵は大のお酒好きで小藩の剣術指南で江戸で道場を開き多くの門下生を持つ身。時は幕末、藩主が会津の容保と近く戊辰戦争へ移り己の信じる「誠」に従って江戸を出て、門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するそこで、土方、斉藤等の新撰組等とも共闘。
幕府側の新撰組に思い入れが有り多くの本を読むが、ここにも心打たれる生き様をされた剣豪を知れて完読する。
時代の趨勢に抗い、誠を胸に新政府軍に立ち向かい
ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。世を憂い、家族を愛し、弟子の未来を想った、知られざる剣豪の生涯素敵だ。。
後情報で講談社創業者・野間清治の祖父と知る。