あらすじ
【イラスト付き】亡国の王子ルスキニアは、男でありながら子を孕み、その美貌が人心を惑わすがゆえに“娼婦”と蔑まれる希少な徴(しるし)を持って生まれた。北の塔で一人きり育てられたルスキニアは、生き残った民の命と引き換えに故国を滅ぼした若き王アルアクバルの元へ妃として差し出される。血に飢えた残酷な王と噂されるアルアクバルの後宮は、しかし寵姫が誰一人いない寂しい庭園だった。戸惑うルスキニアの前に現れたのは、見上げるほど大きく美しい漆黒の虎。発情した獣に幾晩も犯されたルスキニアは、それがアルアクバルの獣化した姿であり、自分が聖なる獣の子を宿すために求められたことを知るが…!?孤独な虎王と黄金の鳥籠に囚われた王子が夜ごと交わる、エキゾチック・ファンタジー。 電子限定書き下ろしSSを収録!!
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王様の耳はケモミミ(しっぽ付)
篠崎一夜 × 香坂 透 の本は巻末の4コマ漫画が大好き
本編(文字)には絶対!!!出てこない
漫画でしか出せない本編の裏話です。オモシロイ
(価格の1/4は「4コマ」の為、
残りは「小説」の為。と思って購入)
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本編
王は人ですが虎になれます
(耳としっぽは常時アリ)
理性的な立派な王様です
ただ虎になると理性がもろい
後宮の妃(男だけど綺麗でかわいい)は大人の事情で
「宝石付 鎖の貞操帯」を身につけ生活
ある日、突然虎(王)が
妃の貞操帯をぶっちぎり
昼夜、日数関係なく犯します
虎は(一目惚れ相手+発情等で)=自己制御不能だったのでしょう
王は猛省し、妃に謝罪します
この後、妃は「妊娠しやすくする薬」を
王の指で毎日塗り込められたり…いろいろ頑張ります
王は自身の獣によって理性が消えるのでは?との恐怖と戦い
妃は母国で幽閉されていた経験の為、自己主張ができません
2人は根底に優しさがあるので後は
お互いに言葉や気持ちを、あげたり、補ったり、慈しみあったり
して成長してゆきます
続編が出ないか期待しています
Posted by ブクログ
欠損した肉体を持つ者を忌み嫌う国スピルビナでも最も忌避される青と銀の瞳を持つプロスティブラとして産まれた王子、ルスキニア
神たる獣として獣の耳を戴く獣人であり民に他国に恐れられるイウサールの王、アルアクバル
二人の純愛物語
人としての尊厳も自我も与えられず生きてきたルスキニアは自分に向けらる想いを理解出来ない
アルアクバルは近寄りがたいオーラと感情を抑えるため想いに不器用
少しずつ寄り添う二人の心が会話ではなく、ルスキニアの自我が目覚めることで表現されていて素晴らしいです
儚げでありながら、心根が真っ直ぐで強いルスキニアは可愛くて悶えますし、アルアクバルの不器用な愛情にも悶えさながら楽しめました。身体の開発とか貞操帯とか、話の展開も盛り込みも凄く良かったです