【感想・ネタバレ】歴史を活かす力 人生に役立つ80のQ&Aのレビュー

あらすじ

歴史は楽しくて役に立つ!
上司との関係に悩んだとき、仕事で判断に迷ったとき、人生で大失敗したとき――
無類の歴史好きである著者は歴史を人生の要所で判断基準にしてきた。

ビジネスにもプライベートにも使える歴史知識を、80のQ&Aで紹介。
世界情勢の理解からビジネス上の決断まで、出口流歴史の使い方。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史の教養をつけたいと思って読んだ本(日経ウーマンの教養本で紹介されてた)。
過去に中国人の友達に兄弟はいるの?と聞いて、「いないよ。一人っ子政策だったからね」と言われて、恥ずかしかったので。

何度か海外旅行に行って、どこでも中華料理は食べれるなと思ってた。この本を読んで、清の時代に連合王国に労働者として世界各地に連れて行かれたことと、火力革命による調理法のおかげで中華料理が世界のどこでも食べられるとわかった。
たくさん初めて学ぶことがあったけどなぜかこのエピソードが一番印象に残った。自分が当たり前だと思って何も感じてないことにも歴史があってそれを知る、学ぶって面白いなぁと思ったからかな。

学生時代は暗記科目で苦痛だった歴史が、ああ〜面白い、ドラマだなと思った。

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2022年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2020年、9冊目です。

歴史上の人物やその人物にまつわる出来事について、質問形式で著者に尋ね、それに対する著者の認識が表現されたものです。見方をかえれば、出口版歴史観です。

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2022年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「歴史」をなぜ学ぶのか?その訳を出口さんは「はじめに」で書かれている。

冒頭、「未来に何が起こるかは、本当にわからないものです。」と述べ、そういう不測の事態が起こったときの対処を歴史から学べと言われている。

確かに現在のコロナ禍に関しても、世界中がパニックに陥っているが、過去のペスト等の感染拡大の歴史から学び、対策をとられていることがほとんどである。地震等の災害についても、過去の経験に基づく教訓が生かされることが多いというのも事実である。

本書は、「文藝春秋digital」の連載をまとめたもののようで、「マネー」「失敗」「リーダー」「大逆転」「女性」「宗教」「戦争」「ライフスタイル」「アメリカ」「日本と世界」という10個の大きなテーマ設定に基づき、その読者や編集者からの80の疑問に、著者が過去の歴史の事例を引っ張ってきて答えている。

日本史のみならず世界史についても博識の著者であるので、様々な角度からの質問に、たくさんの著者の引き出しから最適解を導き出しているという感じだ。

「なぜ劉邦は項羽に勝てたのですか?」というように、一つの歴史的事実に対する疑問に答えたものもあれば、アメリカの章では「ナンバー1大統領とワースト1大統領を教えてください」というように、著者の考えを直接問うようなものもある。

前者のような質問については、現状確認できる史実に基づき、著者がもっとも合理的と考える答えを述べている。誰もがある程度「やっぱり、そうだよね」と納得できそうな答えが示されている。

しかし後者のような質問には、著者は個人的見解でしか答えようがない。この質問の著者の答えは、ナンバー1がフランクリン・ルーズベルトで、ワースト1がドナルド・トランプだったが、これはある意味著者の個人的見解ではあると思う。しかし、それでもその理由が明快であって、なんとなくその答えが普遍的なものに見えてきたりする。

著者は、答えを出すときに、幾つもの引き出しの中から最適な歴史的事例を選択し、例示してくれる。その選択のセンスが著者の博識に裏付けられたものであり、述べられた根拠の解説なども、極めて合理的なストーリーで展開されているように感じる。

80項目の質問に対する回答は、一見、固定的な側面での答えのように見えて、実は著者の幾つもの分析の結果から選ばれた合理的な最適解が示されていると思う。なので、読者として合意できる答えには納得性があるし、合意できないなと感じても、考え方がとても参考になる。ちょっと答えがダイレクト過ぎて、テストの「傾向と対策」的な解説であり、微妙に味気なさを感じるのは私の個人的なものかも知れない。

総じて本書をトリガとして、気になる人物はさらに深読みするなどしていけば、ビジネスや人生での応用に役立てられるように思う。

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2021年02月21日

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