あらすじ
あのとき、僕は何を見てしまったのか?
兄の急死に不審を抱いた医学生・翔二は、元予備校講師・占部の協力を得て事件の真相を追う。
「ね、遊んでよ」……謎の言葉とともに残忍な犯行を重ねる殺人者の正体は?
翔二の心に封印されてきた幼い日の記憶の、恐るべき真実とは?
「館」シリーズと並ぶ人気シリーズの第三弾、新装改訂版でここに。
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Posted by ブクログ
兄の急死に不信を抱いた医学生・翔ニは、元予備校講師・占部の協力を得て事件の真相を追う。「な、遊んでよ」…謎の言葉とともに残忍な反抗を重ねる殺人者の正体は?
結論犯人は占部の母親。幼い頃兄たちがいじめてトラックに轢かれた子供は子供ではなく、占部の母親の認知症を患った父親だった。そのトラックの事故も元はといえば占部の母親が介護疲れから起こしたものだったが自身の罪を認めたくないがために、当時父親をいじめていた子供達に復讐の目が向いた。
囁きシリーズ読破!!
Posted by ブクログ
囁きシリーズ3作目。
前2作から間を空けずに読んだのでパターンは理解していたはずなのに、字体の違う過去の記憶的な描写が、メインに据えられている登場人物のものではないことをまた失念していました。
3度目なのに!
個人的には被害者たちが惨殺された理由が理不尽で、そうなる犯人の心理や思考回路が最もホラーだなと思いました。
占部くん、救いがあってよかった。
ネパールはいいとこだよね。
Posted by ブクログ
今作はホラー要素が薄くてミステリ要素が強いのでサラッと読めました。
囁きもそんなに多くで出来ませんでした。
ただ注意深く読んでいても犯人の正体・囁きの主の正体は一切わかりませんでした。わかる人いるのかな…?
認知症だった祖父の介護を経験した身として、動機にはグサッと刺さり読んでいて辛かったです。
真相の物悲しさとまだ救いがあるようなラストに少し救われました。
綾辻さんの頭の中にあるという幻の4作目。いつか読めますように。
Posted by ブクログ
新装改訂版で再読。
館シリーズとは違い、ホラーミステリな囁きシリーズ。雰囲気はAnotherに似ている。正確に言えばAnotherが似てるのかもしれないけど。
15年以上ぶりに再読。読みやすい。ただ、特に黄昏の囁きは他の囁きと比べても小粒。凄くハラハラするわけでもなく、じっとりと霧の中を歩いているような感じがする。登場人物も少なめのため、犯人はすぐにわかるかも。
(失礼かもしれないけど)重めな小説の間に挟むと丁度いいかもしれない。
改訂前の天野可淡さんの表紙、祥伝社のきたのじゅんこさんの表紙に続いて、改訂版の表紙もグッド!
祥伝社版の表紙が好きで、ジャケ買いしたのはいい思い出。
Posted by ブクログ
最初が一番怖かったですが、読んでいくうちに怖さは無くなっていきました。
ただ、まさかノリちゃんが老人とは思わず、子供の格好をして子供と遊ぶ老人を想像したらゾワゾワしました。
綾辻行人の館シリーズ以外は初めて読みましたが、やはり面白いです。もっといろんな作品を読んでみたいと思いました。