あらすじ
すべての酒飲みに捧げるアル中小説
「この調子で飲み続けたら、死にますよ、あなた」
それでも酒を断てず、緊急入院するはめになる小島容。
ユニークな患者たちとの会話や担当医師との対話、
ときおり訪れる、シラフで現実と対峙する憂鬱、
親友の妹が繰り出す激励の往復パンチ――
実体験をベースに、生と死のはざまで揺らぐ人々を描き、
吉川英治文学新人賞に輝いた著者の代表作が新装版になって再登場!
なぜ人は酒を飲むのか。
35歳でアルコール中毒による症状で入院した男性が自身の人生を見つめ直す物語。
アルコールは合法にして、飲めば気分を高揚させ、記憶を飛ばすことができ、依存性が高い。しかし、全員が全員アルコール中毒になるわけでもない。では、その線引きはどこにあるのか。この小説の一節を紹介したい。
「酒をやめるためには、飲んで得られる報酬よりも、もっと大きな何かを、「飲まないこと」によって与えられなければならない。
それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。」
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Posted by ブクログ
アルコール依存症の男性が主人公のアル中小説!読みやすくて3日で読んだ
なぜ人はアルコール依存症になるのか、少しだけ理解できた気がした。酒と薬、タバコなどの依存性や手に入りやすさの話が興味深かった
さやかの父がアルコール依存症のち膵臓がんで死去していることを知って(兄は酒に酔って車に轢かれて死亡)彼は酒をやめることができるかな...できて欲しい
久里浜式アルコール依存症スクリーニングテストしたらきわめて問題多い(重篤問題飲酒群)だった!!!3月と4月よくない飲み方したから...反省
Posted by ブクログ
穏やかな文章を書く人です。
依存症の人は帰る場所がないと治らないと聞きますが、まさにこう言う事なんでしょう。
アルコールによるドーパミン的快楽よりも人との繋がりによる安心、オキシトシン的な安心が代替になる事で、依存症を克服できると。
にしても、ダメオヤジが若いあ女の子に帰りを待たれたら、頑張っちゃうよね。なんかズルいなぁ。
Posted by ブクログ
酒飲みの主人公が入院する。そこで語られる内容は酒に関する話ばかり。でも酒に馴染みのない人にもわかる。人生に関する話がある。
「「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことである」
現代は自由に使える時間が増えている。時間をどう有効に使うのか。使い方次第で、今後の人生が決まる世の中になってきている。
「面白いのは大人になってからだ。ほんとに怒るのも、ほんとに笑うのも、大人にしかできないことだ。なぜなら、大人にならないと、ものごとは見えないからだ」
子供時代。思い起こせば、本当に何もわかっていなかった。もし子供時代にわかっていれば、もっと楽しめていただろうか。
Posted by ブクログ
どうしても酒を飲まずにはいられない人生について。
「この調子で飲み続けたら、死にますよ、あなた」
それでも酒を断てず、緊急入院するはめになる小島容。
ユニークな患者たちとの会話や担当医師との対話、
ときおり訪れる、シラフで現実と対峙する憂鬱、
親友の妹が繰り出す激励の往復パンチ――
「飲む人間は、どっちかが欠けてるんですよ。
自分か、自分が向かい合ってる世界か」
劇作家、ミュージシャン、放送作家、ラジオパーソナリティ、小説家……
尼崎に生まれ、独創的なユーモアで幅広く活躍した中島らも。
実体験をベースに、生と死のはざまで揺らぐ人々を描き、
吉川英治文学新人賞に輝いた著者の代表作が新装版になって再登場!
没後20年を経ていまなお読者の心をつかんで離さない、
すべての酒飲みにささげるアル中小説のロングセラー。