あらすじ
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人気シリーズ「乙女の本棚」第18弾は江戸川乱歩×イラストレーター・ホノジロトヲジのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
私の膝の上には、いろいろな人が入りかわり立ちかわり、腰をおろしました。
作家である佳子に届いた1通の手紙。「奥様」と始まるその文章には、ある椅子職人の生活が綴られていた。
江戸川乱歩の『人間椅子』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは夢野久作『死語の恋』、『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
最後まで作者の手のひらで踊らされていたように思い人間椅子のトリックが不可能ではないが可能なのか?と思ってしまうそしてあのような考えが思いつくだけで恐ろしく天才だと思うまた、イラストも素晴らしく色使いが不気味で美しい
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、江戸川乱歩さんとホノジロトヲジさんのコラボ作品「人間椅子」です。ホノジロトヲジさんのイラストも、作品の世界観にピッタリです。
ストーリーは、作家である佳子に届いた一通の手紙からはじまる。その手紙は「奥様…」からはじまる厚みのある原稿用紙に書かれていた…。送り主は、ある椅子職人…椅子を作る才能には秀でていたが、容姿には恵まれずまた貧しい生活を強いられている男で、自身の身の上について書き綴られているようで…興味を覚えた佳子はその手紙を読み続ける…。男はふとしたきっかけから、椅子の中に自分が入ることができそのまま2~3日は椅子の中で過ごすことができる…そんな椅子があったらいいと思い制作に没頭する。完成後男は椅子におさまったまま、老舗のホテルのロビーに納品される。椅子の中で過ごしたことによって新たな楽しみを得た男…ホテルから一般家庭へと設置させる場所を変えたが、今その椅子は佳子の書斎にある…!!
この作品には最後オチがあります。でも、それが本当なのか…もし手紙の通りなら((+_+))椅子の中に人間が入るのって、しかもそこで2~3日過ごすなんて…エコノミー症候群になりそう(^-^;。でも、じわじわっと迫る怖い気持ちを味わせてくれます…。
Posted by ブクログ
江戸川乱歩って本当、これからの時代はウケない作家だろうなあ。(ダーティで)
でも人間に対する彼のバイアスはやっぱり独特で面白い。彼でなきゃこんなに気持ち悪いキャラクタは書けまい(褒め言葉)。
ところで人間の体臭が分かるのに、ゴム袋なんかじゃ誤魔化せないとか、血栓出来るんじゃない? とかナンセンスですか?
奥様は最後の手紙を読んだところで暫く精神を病んだままだったろうな、という構成がさすが。
Posted by ブクログ
みんな大好き乱歩の「人間椅子」
乙女シリーズバージョン。
乙女だからしかたないかもしれんが、イラストが綺麗で抽象的。もっとそのものズバリで、椅子に入った男がハアハアしてる図とか描いて欲しかったな。
ラストもなぁ。いっそ書かないで、さあどうしようこの椅子って感じで不気味に終わるか、それともガソリンぶちまけて燃やしてしまうか、水没させてしまうかさせて欲しかったな。
チェーンでぐるぐる巻きにした椅子に火をつけて、燃え盛る椅子から悲鳴が。なんて良いよな~。
あ、グサグサに刺して床に血だまりができました。なんてのも捨てがたい。
変の態の世界を牛耳る1Q〇4様から、その道を極めるためには必読であると電波で指令を受けたのでしぶしぶ手に取りました。変〇道の道は険しいです。