あらすじ
「あの人は性格がいいね」「もっと明るい性格だったらなあ」――私たちがよく話題にする「性格」。最新の心理学はそこに潜む謎を解明しつつある。歳をとると人はどう変わるのか。住む地域はどんな影響をもたらすか。日本人はどんどんネガティブになっているのか。男女は何が同じで何が違うか。「成功」できる性格とは。性格についてよく知ることで居心地よく暮らせる環境を作り、幸福な人生を送るためのヒント。
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Posted by ブクログ
MBTIの診断の結果が変わっていて、性格って何?と思い手に取った。
本書は基本的にビッグファイブという性格を表現する5つの次元(外向性、神経症傾向、開放性、協調性、勤勉性)の指標を使って書かれている。この5つの指標は全てが突出しているから良いというわけでなく、組み合わせやそれぞれのバランス、時と場合による良し悪しを理解することが不可欠らしい。
また、年齢、育った環境、場所、性別による性格の差があることも言及されている。
特に面白かったのは第二章の最後で、性格を考えることが場所の特徴を考えることにも接続するというもの。地域や場所に応じて人の性格に違いがあって(ただし、個人差はあるし、地域間の差はそこまで大きなものではない)、それはつまり、人の性格の側から地域や場所のことを理解できるということで、そのベクトルであまり考えたことがなかったなぁと。
自分の性格への理解は深まった感じはしないが(深く考えてないだけ…)、性格の捉え方は広がったように思う。