あらすじ
「あの人は性格がいいね」「もっと明るい性格だったらなあ」――私たちがよく話題にする「性格」。最新の心理学はそこに潜む謎を解明しつつある。歳をとると人はどう変わるのか。住む地域はどんな影響をもたらすか。日本人はどんどんネガティブになっているのか。男女は何が同じで何が違うか。「成功」できる性格とは。性格についてよく知ることで居心地よく暮らせる環境を作り、幸福な人生を送るためのヒント。
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Posted by ブクログ
読みやすい良書
自尊感情の高まりは死への恐怖を和らげる(存在脅威管理理論)
浮気の傾向
夫は妻が神経症傾向とナルシズムが高く、開放性が低い場合に浮気の可能性が高まり、
妻は本人の外交性が高く、夫の神経症傾向が高い場合に浮気の可能性が高まる
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これまでビジネス誌などで時折、目にしてきたグラフや心理学的言葉の意味を深く理解できたように思う。
心理学的研究の限界や解釈の難しさについても言及されていて納得する。
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性格は何歳で完成するのか?子供の頃の性格は大人になっても受け継がれるのか?性格は変わっていくのか?性格は遺伝するのか?
などの疑問にできるだけ研究に基づきながら答えていくことをしているもの。
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いろいろ心理検査や世界と比べたときの国民性等から性格について知ることができました。
自身の傾向を把握していると、周りと関わるときに少し楽になるような気がしました。
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性格とは何か?いつ安定するのか?地域差、年代差はあるのか?加えて、性格が人生に及ぼす影響に迫る。
主にビッグファイブに基づいて性格が論じられる。性格は変化し続け、地域差、年代差があるとする。
一方で、差があると言っても統計上その差は大きくないことも述べている。国内外のメタ分析を用いた研究を多数引用し、説得力ある文章だったと思う。
性格は行動を変えることで変容できるが、適応の結果である性格を大切にするべきとの意見に納得した。
性格を知ることでどのように環境を調整すればいいか考えるヒントになると締めくくっている。
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性格あたりの分野は、アカデミックな議論がないがしろになりがちだが、こちらは専門家のレビュー付きなので、有用。
また話のねたにつかわせていただきます。
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性格は歳とともに変わる。勤勉な人の方がコミニュケーション能力が高い人より社会で成功する。内向的な性格から外向的な性格へ、訓練すれば変えられる。
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ビックファイブによる性格の分類
・外向性
・神経症傾向
・開放性
・協調性
・勤勉性
勤勉性が高い人は長生きしやすい。欲情を我慢することが快感となり、ストレスを感じることなく健康に生きてくるからかもしれないという。
協調性においては男性よりも女性の方が高いのは、老後のコミュニティやご近所さんの繋がりを見ても納得する部分もあります。
また学生時代まで神経症傾向に男女差がないが、社会に出てから拡がるのも、まだまたま男社会な部分があるのだなと納得したり。
住む場所、交遊関係、家族のあり方が性格を形作っていくと思うと、普段から意識して行動することは大切。
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性格について論じた本。性格の年齢差、地域差、男女差に関するさまざまな言説や、結婚相手や職業選択といった人生の決断と性格との関連など多くの観点から性格を論じている。ふと「性格が〜」と言ってしまう場面に対して、研究を提示して実証していくのがとても興味深かった。1冊を通して何か結論に向かっていくというスタイルではなく、性格に関するさまざまな研究をまとめた辞典的な本である。
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MBTIの診断の結果が変わっていて、性格って何?と思い手に取った。
本書は基本的にビッグファイブという性格を表現する5つの次元(外向性、神経症傾向、開放性、協調性、勤勉性)の指標を使って書かれている。この5つの指標は全てが突出しているから良いというわけでなく、組み合わせやそれぞれのバランス、時と場合による良し悪しを理解することが不可欠らしい。
また、年齢、育った環境、場所、性別による性格の差があることも言及されている。
特に面白かったのは第二章の最後で、性格を考えることが場所の特徴を考えることにも接続するというもの。地域や場所に応じて人の性格に違いがあって(ただし、個人差はあるし、地域間の差はそこまで大きなものではない)、それはつまり、人の性格の側から地域や場所のことを理解できるということで、そのベクトルであまり考えたことがなかったなぁと。
自分の性格への理解は深まった感じはしないが(深く考えてないだけ…)、性格の捉え方は広がったように思う。
Posted by ブクログ
性格は年齢によっても環境によっても変わるから、自分の性格をある程度理解して居心地のいいところで生きよう!
国による自尊心の違いは国の文化とか歴史も関係ありそう。
住んでいる地域によって人々の性格によって変わるのか、人々の性格によって地域が変わっていくのか、複雑で面白かった。
Posted by ブクログ
最新の性格心理学研究の現在地を知るのに良いと思います。
性格心理学には、タイプ別診断的な類型論と、構成要素の大小をパラメータのようなイメージで捉える特性論がある。
それぞれ長短あるが、類型論は全体傾向を掴むのには便利だけど、間違えがち偏見生みがち。特性論は細かすぎてだからなんなの?ってなりがち。
性格は、変化していくことが確認されているし、国や地域、年齢、性別などで傾向性があるっぽいことは確認されてるけど、個人差の方が大きいから囚われる意味はあまりない。
男性の方が女性より身長が高い傾向にあるものの、全ての男性が背が高いとはいえないのと同じ。そりゃそうだ。
性格心理学の研究者が、現時点では気にしてもしょうがないと思うよって言ってるってのが面白い。
Posted by ブクログ
性格の5つの次元(ビッグファイブ)
・外向性
・神経症傾向
・開放性
・協調性
・勤勉性
上記をもとに自己分析してみると、自分の性格がよく理解できそう。
Posted by ブクログ
性格とは何か?性格の分類方法と、分類項目別の特徴とその傾向について、年齢・地域・性差・一生の変化などについての相関の有無の研究成果と性格の生かし方について紹介した心理学者の新書