【感想・ネタバレ】「嫌いっ!」の運用(小学館新書)のレビュー

あらすじ

「嫌い」という感情を生かして生きる!

人間誰しも、他人に対して部分的あるいは全体的に「好き嫌い」という感情を抱きがちです。「“嫌い”という感情を抑えられれば、もっと良好な人間関係を築けるのに・・・」とも考えますが、そもそも好悪の感情は、人間として生きていくうえで必ずついて回るもの。ならば、「嫌い」という感情をしっかり理解して、戦略的に利用することに目を向ければ、同性、異性を問わず、他人との日々の付き合いが楽に、かつ有効なものになります。そこで本書では、“嫌い”の正体を脳科学的に分析しつつ“嫌い”という感情を活用して、上手に生きていく方法を具体的に探っていきます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

家族との関係性、人生で最も重要なタスクですね。

・妻/夫との価値観の違いに喧嘩が絶えず、ほぼ毎日離婚を考える。
・妻を家政婦としか思っていない夫が憎い。
・長男は可愛いのに、次男を愛せない。
・社内外の人の言動は受け流せるが、家族の言動には反応し、ついキレてしまう。
・自分を見下している兄が嫌いだ
・母親には感謝はしているが、自分の価値観を押し付けてくるのに辟易する。
・自分を絶対に認めようとしない父親が憎い。
・子供時代に親から受けた心の傷が癒えず、今も許せない。
、老いた父を大事にしたいが、身勝手な言動に怒りを抑えられず、苦しい。

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2021年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

四半世紀を超える付き合いのある知人に最近どうも冷たい対応されてる気がする…と思っていたときに出会った一冊。多分嫌われちゃったんだよな、でも怒らせた記憶はないしはて?と、わからないことに悩むより対処法を身に着けようと手に取り。

結論から言えば本書、染みる人にはよく染み、染みない人にはなんかよくわからない結局解決にはならんよねとなるんではないかと。

自分は、嫌いと苦手というものは別物と常々考えています。悪い人じゃないし嫌なことされたわけでもなく嫌いではない、でもなんか苦手という人いませんか?いっそ嫌いだったらすっぱり対処できるのにと思うことも結構あります。
それから、嫌いなんだけど避けようのない関係性でどうにか付き合い続けねばならないという本書に出てくるような家族関係などに悩んでいる人は多いと思います。
自分は「嫌い」でも「大切にする」はできると考えています。嫌いは感情や体感で大切にするは行動だから。嫌いなものを大切にするのは本来は辛いけど、例えば親のように(本書にも親が嫌いなのに大事にしろと言われる苦痛について書かれてますが)感情を切り離して対応することは可能だと思います。(本書のように、距離を取れるならそれが一番穏便かもですが…)

私はどうも普段から「あの人嫌い、この人キライ」と言ってるようで(あまり自覚なかった)「いつも誰か彼か嫌いって言ってるね」と家族に言われそれのナニが悪いのかと思っていました。嫌いでもきちんと対応も付き合いもしているから問題なかろうと。あまり家族の共感はこれまでは得られなかったです。(当然)
本書の初めの方に「嫌いを無理に好きなにならなくても良い場合がある。嫌いが悪で好きが善というわけでもない」もあるのを読んでその通りだな、やっと嫌いを肯定する人に出会えたなと思いました。
自分も無理に好きにならなくてもいいと思えることが大事なのでは、と常々思っていたので第五章には頷きました。そしてp84「関係性はどうあれ、嫌いな人に嫌いなのです」スカッとしました。
そうだよ、嫌いなんだもの仕方無いじゃんw
そして「あなたの好きなように適切に嫌えばよい」と。そうだそうだ。

要は考え方と対処の仕方だなと。(何もしないという対処も含め)嫌いなものは避けがちで目を向けて考えてみるということは通常しませんが、そこを考察してみるというのは新しい考え方でした。

p164「他人を嫌う自分を許せないと、自分を嫌う他人も許せない」とても納得。
私は他人を嫌う自分をかなり許しているので、嫌われてしまったのは悲しいですが、距離を置かれた知人の気持ちを許して甘んじようと思います。
でもいつかまた笑い合える時が来たらいいな…。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「嫌い」と言う感情が実は防衛本能の一種で無理矢理抑えてつけるのは不自然、と言う事実は自分にとっては発見だった。
この本にも紹介されていたように、自分も嫌いと言う感情をなるべく否定するように生きてきたので。
対応策も内容に網羅されており価値ある一冊。
さすが中野氏。

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2022年04月13日

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