あらすじ
人類初のプロジェクトを取り仕切った稀代のリーダーが証言!!
10年前、満身創痍で地球に帰還した「はやぶさ」は全国民の感動を呼んだ――しかし、持ち帰られた「小惑星のかけら」は微量にとどまった。これを踏まえ、次号機として計画された「はやぶさ2」プロジェクトは、いくつもの冒険的な技術を積み込んだ、異様に野心的な計画となった――。その打ち上げ成功から6年、小惑星への2度の着陸など数々の「世界初」を劇的な大逆転で成功させてきた、日本が世界に誇る探査プロジェクトの全貌がいま明らかになる! 毎回記者会見で印象的な言葉を発してきた中心人物が、困難を極めた開発から超絶的な訓練と運用までを、臨場感とスリルをもって描く唯一無二のドキュメント。
プロローグ
第1章 「二号機」への胎動
第2章 はやぶさ2の計画づくりと設計
第3章 開発の苦闘から打ち上げへ
第4章 リュウグウへの飛行と運用訓練
第5章 着陸を目指せ――小惑星近傍運用・前半戦
第6章 50年に1度のチャンスを摑み取れ――小惑星近傍運用・後半戦
第7章 地球帰還へ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
人類初の軌道間爆撃機(違う 「はやぶさ2」の構想段階からミッションコンプリートまでの経緯。
「はやぶさ」とは違う意味で、劇的な展開である(リュウグウの難易度がめっちゃ高かった)
あと、「ハヤブサ2」の実績に基づいた、次のレベルの宇宙探査計画が実行されるのを待つ。だってここまでできたんだから、次はもっと凄いんだよ!
最後に、関係者に「リュウグウ」の名前が気に入ってもらえたのは、名付け親の一人としてうれしかった。
Posted by ブクログ
プロジェクト・マネジメントの成功例を語ったもの。プロジェクトを遂行していくための苦労や、勘所などがわかりやすく記載されている。計画段階、製造段階、運用段階と組織やスコープが変わり、筆者も立場が変わっていくことが臨場感がある。
Posted by ブクログ
言い回しがラノベっぽくて読みやすかった
技術者たちの高揚感が伝わってくる
技術者の理想郷といった感じだ
木っ端エンジニアはこの空間に一人も存在できないだろうと思わせる
Posted by ブクログ
たこせんべいになりそうなくらい重い、上下からのプレッシャー。ごつごつの岩石に囲まれて立ち尽くす夢を見る2回目の着陸前。
数々の果てしない挑戦の裏に、決して「楽しむ」気持ちを忘れないチームの様子があったことがひしひしと伝わってきた。
Posted by ブクログ
昨年12月に小惑星「リュウグウ」のサンプルの入ったカプセルを地球に届け、新たなミッションへと旅立ったはやぶさ2。本書はこの計画のプロジェクトマネージャーを務めた津田さんの初の著書だ。ブルーバックスからはジャーナリストの山根一眞さんが書いた本が刊行されていて、どちらを読むか悩んだが、現場にいた人にしかわからない部分に期待して本書を読んだ。科学者の書いた本だが小難しい内容ではなく、探査機が主人公の“往きて還りし物語”で、文章も読みやすく面白かった。日本の技術力、まだまだ捨てたもんじゃない。
Posted by ブクログ
昨年帰還したはやぶさ2のミッションの記録。
プロジェクトマネージャーの津田さんの講演を聞きに行った時に買ってきた。
臨場感のあるレポートで楽しく読める。