【感想・ネタバレ】景観からよむ日本の歴史のレビュー

あらすじ

私たちが日ごろ何気なく目にする景観には,幾層にも歴史が積み重なっている.「景観史」を提唱してきた歴史地理学者が,写真や古地図を手がかりに,景観のなかに人びとの営みの軌跡を探る.古都京都の変遷,古代の地域開発,中世の荘園支配,近世の城下町形成など各地の事例をよみとくその手法は,町歩きや旅の散策にも最適.

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  景観史へのいざない
第2章  古地図からよみとく景観史
第3章  景観史の画期を演じた人々とその舞台
第4章  景観からよみとく地域のなりたち
第5章  景観史の資料と考え方

<内容>
第5章にあった、条里制遺構は奈良時代ではなく、少なくとも院政期以降のもの(①律令の条里プラン②国図の条里プラン③荘園の条里プランとあって、現在残っているものはほとんど③)という話には驚いた。また地名の由来についてもこの章には書かれており、多くの小字名は、10世紀、つまり③に近い時期に生まれている、の話も驚いた。
景観史のイメージは捕らえられたが、従来の郷土史のイメージとは違うだけに、そのギャップをどうするのか、ちょっと考えないと…。

0
2020年08月06日

「学術・語学」ランキング