あらすじ
「感じているのに、別れようって言うんだな」。トップクラスの為替ディーラーという地位を捨て、田舎町で独り暮らしをしている34歳のあかり。ある夏の日、彼女は自宅の前で、具合が悪くなった男・飴屋(あめや)っを介抱する。染色作家で作業場兼住居を探していた彼は、あかりの隣に引っ越してくる。少しずつ距離を縮め、遂に結ばれたふたりだったが、過去の恋に縛られていたあかりは、飴屋を慕いながらも別れを選択する。過去の恋に縛られていた女性が6歳下の染色作家と出会い、心を解放していく姿を切なく、そして甘く描いた大人のラブストーリー。上巻+下巻に加え、かき下ろし短編を加えた合本版。
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閉鎖的ではあるが息苦しさは感じず、何処までも穏やかでしっとりとした物語でした。
大人になればなるほど凝り固まる恋心。孤独を自由と言い聞かせ、自己防衛だけが上手くなる。
ヒロインの葛藤や苦しみが痛いほど伝わってくる。同時に、ヒーローの想いも知ることができる構成で良かった。
SOSのサインをヒーローは見逃さなかった。それがすべて。
読み終わるのが勿体ない。そんな作品に出逢えたことに感謝。