あらすじ
人類最後の秘境は食卓だった!?
カエルの子宮、猿の脳みそ、ゴリラ肉……。未知なる珍食を求めて、世界を東へ西へ。
子供の頃は、好き嫌いが多かったという著者は、大学の探検部の遠征でアフリカ・コンゴへ行ったのをきっかけに、
「食ビッグバン」を起こし、一気に珍食のトリコに!
世界中を訪れた探検家・高野秀行さんが綴った抱腹絶倒エッセイ!
解説・サラーム海上
※この電子書籍は2018年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
一応覚悟して買ったのだけど、やっぱりすごい本でありました。
巻頭カラーの『豚の生血の和え物』とか、『虫サンド』『水牛の脊髄』『ジュース用のヒキガエル』『モルモットの串焼き』など、インパクト強すぎ。
「はじめに」で書かれた”注意してほしいのは、食事中に読まないこと。”の意味。
いや、私の主たる読書時間は食事中なので、それは困るよ。
雑誌連載なので、最初の方は昆虫食(それも刺激強めのやつ)などが多かったけれど、ネタ切れなのか、それとも軌道修正を強いられたのか、後半は辺境で食べられている美食などもあったりして、食事をしながら読んでも大丈夫でした。(私の方が慣れたのかもしれないけど)
実際、昆虫食にはまだ抵抗あるけれど、『オオナマズのトムヤム』とか『アヒル肉のビール煮』とか美味しそう。
あと、広島の「鮫」。
「ワニ」と言われたり「サメ」と呼ばれたり、一体どっちなんだい?と思うけど、食べてみれば爬虫類の「ワニ」に似た味なんですって。
ってことは、昔、日本にクロコダイルかアリゲーターがいたってこと?(調べたら化石が発見されてますな)
だから昔の人はサメを食べて「この味はワニじゃ!」とか言ったのかしら?
なんて妄想も浮かんでしまう。
「奥様もよくゲテモノ食に付き合うな」と思ったら、もともと奥様の方がゲテモノ食いのノンフィクション・ライターで、それを唆して記事を書かせていたのが、当時編集者だった著者なのだそう。
これはもう運命のカップルですな。