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前巻でイジメっ子の南雲達がSNSで詩織をイジメる姿を晒されたのでしたが、それによりイジメっ子達は、社会的信用を失うことに。
詩織の親友だった由美も頑張ってた高校受験の勉強が無駄になった事に泣き言を言うシーンとかSNSの怖さを物語ってます。更にイジメのことが、由美の母親にもバレて、すれ違いから由...続きを読む美が母親に言っては、いけないことを言ってしまうシーンなど、イジメはやった方も発覚したあと、どんどん色んなものを失うのだというのが痛感しました。
ここで教育評論家であり、PTAでもある南雲母が、相沢が娘を脅してイジメさせたと騒ぐあたり、典型的なモンスターペアレントだなってのがよく分かりました。
娘が悪いことしたのに叱りもせず、相沢先生のせいにするあたり、娘を叱ってた由美の母親とは正反対でした。この母親に甘やかされたせいで南雲は、人の痛みのわからない人間になってしまったのでしょうね。
南雲母が教育評論家の肩書きを使ってマスコミを呼び集め、相沢先生を公開処刑しようと企むのでしたが、逆に相沢先生がそれを利用して、校長がイジメを揉み消そうとしてた録音をマスコミに聞かせ、最終的に良心の痛みから由美が詩織をイジメてたことを証言していき、南雲からイジメしてた証拠を引き出すのが良かったです。
南雲の母と違い、由美の母親は、娘を叱れる人だったから由美も良心を痛ませ、最後には反省することが出来たのでしょうね。
それに比べて娘の本性を知って真っ青な顔になる南雲母の滑稽さときたら。ホント見ててスッキリしたよ。
今回の最大の見どころは、説明会での相沢先生のイジメに対する淡々としながらも怒涛のスピーチ。
淡々と学校側の問題点や改善点を述べ、反論する甘い認識の者達を次々論破ながらイジメに対する怒りや憎しみを叫ぶ相沢の姿は、とても迫力があり引き込まれてしまう。
「罰してほしいんだよ!」
その言葉に相...続きを読む沢の気持ちも全てのイジメ問題に対しての憤りも全てが込められているふうに思いました。
相沢先生の手段は法的には違法だし邪道ではあるけど、そうまでしなければ詩織に対するイジメを止めることはできなかったのは考えさせられてしまうし、正直、監視カメラの設置や録画録音は有効活用は、簡単ではなくてもうなずいてしまうし、活用していってほしいと思います。
イジメという深刻な社会問題に対してシビアに強く踏み込んだメッセージ性が強く、是非ともドラマ化を希望したい作品です!
Posted by ブクログ 2022年03月31日
被害者が悪いのではなく、加害者が悪い。
これは恐らくほとんどの人が思っていることだし、実際この漫画読んでいる人もそういう人が多いと思う。僕もそうだ。
ただこの漫画は、そこにもうひと味というか、「いじめを引き起こしてしまう社会が悪い」という考えを読むことが出来る気がする。
読んでるとイジメに対して、...続きを読む学校側の対応の悪さだったり、加害者の反省のなさだったりがリアルに描かれている。特に学校側。マジでこんな感じの学校多そうだなと思いました。
そういったものに対して、読んでいる側が問題意識を感じることの出来る本だと思う。
そしていじめられた側が取る行動、それはもしかしたら今の社会に必要な行動なのかもしれないと思いました。
まぁ、、、イジメ被害者の父親と主人公の話がメインの気もするので、まだまだ内容がありそうで今後が気になりますね。
前作の「僕の名前は少年A」もそうだが、この作者の方の作品はとても話の構造がうまくて続きがとても気になることが多いです。