あらすじ
朝七時、仕事開始。二七時二〇分、退庁。ブラック労働は今や霞が関の標準だ。相次ぐ休職や退職、採用難が官僚たちをさらに追いつめる。国会対応のための不毛な残業、乱立する会議、煩雑な手続き、旧態依然の「紙文化」……この負のスパイラルを止めなければ、最終的に被害を受けるのは国家、国民だ。官僚が本当に能力を発揮できるようにするにはどうすればいいのか。元厚生労働省キャリアが具体策を提言する。
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Posted by ブクログ
タイトル通り、霞が関めっちゃブラックやなぁというのが感想。朝の4時くらいまで働き、かつ土日もなんてえぐすぎる。
自分も公務員なので、国会対応が一番大変だし忙しいというのはすごく共感できた。先生への説明資料を紙で印刷して持っていくという無駄な作業がいまだに行われているとのことなので、デジタル化することでそのような無駄な作業を省き、国民のためになる政策を立案できるような環境が整えばよいと思う。デジタル化というのは時代の流れに合わせて言っているみたいな印象を受けていたが、業務効率化の面で相当効果があるものなのだと認識することができた。
閣議決定を求めるための「請議書」というものがあるそうだが、これは通常の紙ではなく青枠と呼ばれる特殊なものでなくてはならないらしく、これに文字を印刷する際は、青枠と文字の間が5ミリ以下になっていないと内閣法制局に弾かれるのだそう。本書で、なんて無駄な作業なんだ、と1番思ったのはコレ。