あらすじ
※哲学書ではありません。お笑い書です。中毒性がありますので「笑い」に弱い方は、服用にご注意ください! ――ホモルーデンスとして生まれた諸君。笑うべし、遊ぶべし。楽しみの先に疑問があり、それが思索へとつながり、哲学へ至る(かもしれない)。へ理屈は楽しい。詭弁は愉快だ! 「笑う哲学者」土屋賢二のエッセンスがつまったエッセイに、英国留学時にやりとりされた絶品「滞英往復書簡録」が収録された、生活がうるおう1冊。
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Posted by ブクログ
今回は今までとは異なり、比較的1話あたりのページ数が多かった。
だから、間延びしてつまんなかった・・・と書けたらよかったんだが(笑)長くてもグン×2読めちゃうおもしろさ!!毎回×2おもしろいとしか書きようのない土屋さん爆笑エッセイ集!!
彼の作品ばかり読んで感想書いてると、私のヴォキャブラリーの貧困さが露呈してしまうのではとビクついてる今日この頃(笑)
今回は、付録として収録されている『滞英往復書簡録』がとくにお気に入り♪
あと、最後の『ケンブリッジから帰国して』も、わずか2ページで大爆笑だったv(°∇^*)⌒☆
Posted by ブクログ
土屋作品、初めて読んだのは「猫とロボットとモーツァルト」の抜粋部分。哲学の基礎演のテキストとして使ったものしか読んだことなかったのですが・・・・・・・・・
「哲学」とか「教授」とか全てを払拭させる爆笑エッセイです!もぅびっくり!!
土屋さんの思考回路が面白すぎて、ハマッてしまいました。
この本では、特に「働く女性の意識調査」の章で私の限界はピークでした。
エッセイって、ほとんど読んだことないのですがめっちゃ楽しいもんなんですね♪
Posted by ブクログ
雑誌のコラムで読む土屋賢二のエッセイはおもしろい。
だけど、一冊の本にまとめた時、この本の中にも書いてあるけど笑いの畳み掛けがしつこくて、結構くどいのよ。
ところがこの本は、エッセイと言いながらも哲学的なエッセンスが今回は多くて、「ふむふむ」とうなづいたり、どういうことだろうかと悩んだり、それは違うのではと突っ込んだり、こらえきれずに噴き出したりしながら読んだ。
やっぱり電車の中で読むには危険な本である。
“人間性に反するようなことをすることもまた、人間性の一部である。実際、人間は、食べ過ぎる。過度に仕事を増やす。処理し切れないほど人間関係を複雑にするなど、人間性に逆らって、苦しみやストレスを招くような行動を繰り返してきた。人間は楽しみよりも苦しみを求めているのかもしれないとさえ思える。”
これは私も時々思う。
仕事の効率化を図って生まれた余剰時間以上の仕事がどんどん降ってくるというのは、一体どういうシステムなのか、と。
所有の概念というのも、面白かった。
たとえ自分に必要がなくても、超格安だったりすると争って自分のものにしようとする。
これは一体どういう心の働きなんだろうね。
“しかしそもそも所有者が自分であろうと他人であろうと、そこにどんな違いがあるのだろうか。自分が持ち主なら、税金を払ったり、管理したりしなければならないし、人に盗られないよう用心しなければならない。場合によっては、管理と防犯に追われる生活を強いられることもある。(中略)どうしても所有したいのなら、美術館の絵画や公共の庭園や大自然を自分のものだと思ってみてはどうだろうか。管理は他人にやらせていると考えればよい。このように簡単な思い違いをするだけで、所有欲は十分に満たされるのだ。”
ふむふむ。
そして、所有欲を断ち切るために貴重品を捨てるときには、ぜひ一報していただきたい、と。
様々な事柄が、このように考え方を変えるだけで脱力モードになる。
勉強になるなあ。
でも、やっぱり本を買いこんでしまうのはなんでだろう。
Posted by ブクログ
どうなってるのや! この国は!
あぁ ほんまに腹が立つ!
もう ええ加減にせえよ!
と 思うような時に 手に取りたくなる一冊です
再読の時に
どこからでも開けて読み始められるのも
また この土屋先生の特徴でもありますね
Posted by ブクログ
すっかり著者のエッセイのファンになってしまった。どれを読んでも自由で皮肉が効いていて面白い。たしかにライバルは筒井康隆というより、西原理恵子だと思う。
Posted by ブクログ
お茶の水女子大の哲学科教授が今度は講談社から出したエッセイ集。
今回もユーモア満載である。
私としては付録とされている滞英往復書簡録が特に面白かった。
なんか、この人の本は毒舌なので、毎回どこかからクレームが来そうな気がするのだが…。
Posted by ブクログ
テンポよく面白い。
哲学者たるゆえんの文章遊びに、いい意味で頭がかきまぜられるかんじ。
特に最後のほうにある、サークル時代の先輩との手紙のやりとりは、この人と手紙のやりとりをするのはさぞ頭を使うだろうなーと感心しつつ電車で笑ってしまった。
Posted by ブクログ
土屋賢二は明らかにユーモアを交えた理屈のこねくりまわしがクスッとさせて面白い。
ありえない角度からものをこねくり回して理屈を通そうとする際の視点や切り口のユーモアさは、ほどほどに見習いたい(なろうと思ってなれる視点ではないのか惜しい)。
その中でこれは真理なのではないかな?と思う所や改めて考えさせられる所が折々にあるのもすごい。
所有の概念の所の対象に対する執着、それによる争い
大人は基本不機嫌であら機嫌がいい時は特別な原因があったとか笑
自虐を堂々と、弱さを認めながらそれを肯定するマインドは尊敬に値する。
Posted by ブクログ
「笑う哲学者」として知られる著者のユーモア・エッセイ12本と、著者がイギリス留学時に学生時代の先輩との間で交わされた往復書簡を収めています。
往復書簡はほんとうに出されたものなのか、それともそういう体裁で書かれているものなのかわからないのですが、このひとだったらふだんからこんなふざけた手紙を書いていても不思議ではないと思ってしまいます。
Posted by ブクログ
「哲学者かく笑えリ」3
著者 土屋賢二
出版 講談社
p36より引用
“所有のやっかいなところは、一度所有に取りつかれたら、どこ
までも欲望が肥大して、そこから抜け出すのが容易でなくなると
いうことである。”
哲学者である著者による、周囲の身近な出来事や事柄について
ひたすら深くひねくれて考え抜いた一冊。
哲学を教えることについてからイギリス留学中の往復書簡録ま
で、論理的でユーモア溢れる文章で書かれています。
上記の引用は、所有の概念について書かれた章での一文。
この所有欲が高まって、行き着くところまで行った人達がコレク
ターなのでしょうか。欲深いと言えばそうなのかもしれませんが、
それだけの欲を満たすことが出来るというのは、その人の甲斐性
の表れでもあると思います。
章の始まりの挿し絵と巻末の4コマ漫画を、いしいひさいち氏が
かかれています。p243の著者の写真と見比べてみると、かなり似
ていると思います。ヒゲが。
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