【感想・ネタバレ】椰子・椰子(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

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妊娠中のもぐらと一緒に写真をとったり、町内の縄文人街を散歩したり、子供たちを折りたたんで押入れにしまったり、中くらいの災難に見舞われ一時乳房等の数が二倍になったり。奇想天外でヘンテコで不気味な出来ごとが、次々と繰りだされる日常を、ごく淡々と送る女性の、ユーモラスな春夏秋冬。一足踏みいれたらきっととりこになる、とっぷりと心地よい「椰子・椰子」ワンダーランド。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いいなぁ。
川上さんのこの世界観はクセになりそう。
ふわふわして優しくて。

川上さんの夢日記が元になった物語。
川上さんの紡ぐ「うそばなし」は現実離れしているのにとても自然体で、読んでいてすんなり受け止められるから不思議。
「解説」の南伸坊さん曰く「奇妙で、トボけていて、ヘンなんだけれども、とてもホントウらしいところが魅力」
まるで夢の中にいるかのような安らかさ。
思わず微笑んでしまう位、おおらかに気持ちのいい読書を楽しめた。

おどおどして転ぶばかりじゃ人生渡っていけない、とわたしは心に期した。「好き好き大好き」と叫ぶなり、わたしは恋人にローキックを浴びせかけた。ーーこのフレーズが好きすぎる。

また夢日記を書いてほしい。

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2018年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あぁもう大好きだ!
現実とファンタジーが入り交じった不思議な世界の日常を綴った物語。

この世界にもお金という概念はあるし、家族や親族もいるし会社勤めの友達もいる。人間と他の生物との境界も明確のようだ。

でも自分の子供たちをきちんとたたんで押入れにしまったり、甥の引っ越し先の大家が鳥だったり、自身が冬眠したりする。夫がいても悪びれず片思いしていたり、新しい恋人ができてうかれたりしている。

わたしたちの暮らす現実の常識が、ここでは通用したりしなかったり…という、ユーモアとリアリティの狭間の世界。
そんなアンバランスな日常が至って普通の来事として淡々と綴られていて、読むのが本当に楽しかった!

川上弘美の頭の中は、一体どうなっているの?
この愛らしい描写ができる彼女の想像力と表現力に、すっかり虜になりました。

ジャンとルイ(主人公と仲の良い鳥)がやけに人間味溢れていて笑える。

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2012年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

弘美ワールドと、山口マオ氏の絵がとても合っていて心地良い。
現実を生きていて、不思議な世界を妄想する事が出来て、“人間”は面白く、大変で、わからない。
時々こうして弘美ワールドに浸かりたくなる。
頭で考えた事は全て妄想なのか!!(覚書)
ぼんやり思っていたことを言葉にしてくれる“本”達。
やめることが出来ない。

0
2024年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な事が次々起こる日常を、淡々と過ごしていく女性の話。
意味はわからんが中々楽しかった。
恋人?にローキックをおみまいするくだりが凄く好き。

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2012年03月13日

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