【感想・ネタバレ】ブラックストーン・ウェイ PEファンドの王者が語る投資のすべてのレビュー

あらすじ

ニューヨーク・タイムズベストセラー入り、
中国Amazon総合1位!
ジャック・ウェルチ(GE元CEO)、
エリック・シュミット(グーグル元CEO)
をはじめ推薦者多数!

「決して、損失を、出すな」――。
これが、世界屈指の投資会社、
ブラックストーン創業者の
あまりにシンプルすぎる鉄則。

ささやかなリネン店を営む家庭に生まれ、
投資銀行で華々しい活躍を見せるも、
40万ドルの元手で起業したら、
拒絶、無視、すっぽかしの連続。

そこから、数千億ドルを運用する
プライベートエクイティ投資会社へと
成長させる道のりで見つけたものとは?

●投資の意思決定は組織全員で。
プラス面よりマイナス面に徹底的に注目せよ。
●景気の底を見極めようとするな。
価格が10%回復したところで買え。
●自分の問題を解決したければまず、
相手の問題を解決せよ。
●市場が熱狂しているときに投資撤退の英断。
金融危機前にいだいた“違和感”とは?
●起業に成功するための3つのテストとは?
●採用率わずか0.6%!何千人もの応募者に
会ってきた著者が考える、面接の心得とは?

など、金融業界に限らず、
あらゆるビジネスパーソンに効く
人生と仕事のヒントが満載。

■著者紹介■
スティーブ・シュワルツマン
大手プライベートエクイティ投資会社ブラックストーン・グループの会長兼CEO。1985年にピーター・ピーターソンと創業した同社は、2020年6月30日時点で5,640億ドルを運用する。イェール大学卒、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。

※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

基本はどうやってブラックストーンをつくったかの伝記の本です。

本からの学びは、巻末の仕事や人生に役立つ25のルール。
伝記はそれの論拠というイメージの本。

1, 大きなことをするのは、小さなことをするのと同じくらい簡単だ。努力に見合う報酬を得られ、追いかけることに値する空想を追求しよう。

2, 一流の経営者は生まれつくのではなく作られる。彼らは決して学ぶことを辞めない。大きな成功をおさめている人や組織に出くわしたら、くわしく研究しよう。向上の助けになる現実世界からの無料の授業のようなものだ。

3,尊敬する人に手紙を書くなり電話をかけるなりして、助言や面会を求めよう。どんな人が会う気になってくれるかわからない。重要なことを学んだり、生涯にわたって切り札となるつながりができたりすることもある。人生の早い時期の出会いは、ほかにはない結びつきを生む。

4, 人間にとって自分の問題ほど興味深いものはない。他の人が何に取り組んでいるかを考え、助けになるアイデアを提案できるように心がけよう。どんな目上の人もどんなに重要な人も、考え抜かれた内容であればたいていは新しいアイデアにも耳を貸すものだ。

5, どんなビジネスも、相互に関連する個別の部分からなる閉じた統合システムだ。優れた経営者は、各部分が単独でどう機能するか、ほかのすべての部分とどうかかわって機能するか理解している。

6, 情報はビジネスにおいてもっとも重要な資産だ。知識が増えれば増えるほど、より多くの視点をもてるようになり、競合より先にパターンや異常を発見する可能性が高くなる。新しいインプットに対して常に心を開いておこう。これは人にも経験にも知識にも言える。

7, 若いうちは、学べることが多くてしっかり研修させてもらえる仕事につこう。最初の仕事が基礎になる。立派そうに見えるというりゅうで就職するのはよくない。

8, 自己紹介をするときは、印象が重要なことを覚えておこう。全体として筋が通っていなければならない。きみが何者かを示すあらゆる手がかりを相手は探してる。時間厳守。等身大で臨む。準備する。

9,どんなに聡明な人でも、ひとりであらゆる問題を解決することはできない。しかし、頭のいい人が大勢で素直に話し合えば問題を解決できる。

10, 困難な立場にある人は自分の問題にばかり目を向けがちだが、その答えはたいてい他人の問題を解決することにある。

11, 自分自身のニーズよりも大きいものを大切にしよう。会社でも、国でも、兵役でもかまわない。自分の信念や価値観に突き動かされて挑戦することは、成功しても失敗しても価値がある。

12, 自分の善悪の感覚から逸脱してはいけない。清廉潔白をつらぬく。小切手を書いたり自分の懐が痛んだりしない状況で正しいことをするのは簡単だ。なにかをあきらめなければならない状況で正しいことをするほうが難しい。常に有言実行を心がけ、自分の利益のために人を惑わしてはいけない。

13, 大胆に。成功する起業家、経営者、個人は、今がその時だと思えばすぐに行動する自信と勇気を持っている。他の人が慎重な時にリスクを受け入れ、他の人が動けずにいる時に行動を起こすが、それを賢く行う。この特徴はリーダーの印だ。

14, 自己満足してはいけない。なにごとにも永遠はない。個人であろうと企業であろうと、自分自身をつくりなおし、改善する方法をたえず模索しなければ、競争相手に負けてしまう。とくに組織は意外なほど脆弱だ。

15, 最初の売り込みで商談が成立することはめったにない。自分が何かを信じているからと言って、他の人も信じてくれるとは限らない。繰り返し説得力のある言葉で売り込む必要がある。ほとんどの人は変化を好まないため、なぜ変化を受け入れるべきかを納得させる必要がある。自分が欲しい物を求めることを恐れてはいけない。

16, 大きな変革の機会を見たら、誰もそれを追いかけていないからといって心配する必要はない。他の人には見えないものを自分だけが見ているのかもしれない。問題が困難であればあるほど競争は限られ、解決できる人への報酬は大きくなる。

17, 成功はまれな機会を活かせるかどうかが全てだ。心を開き、よく注意して、いつでもチャンスをたえずつかめるようにしておこう。ふさわしい人材と資源を集め、専念する。そのような努力をする準備ができていないのであれば、そのチャンスは思ったほど魅力的でないか、自分がそれを追求するのにふさわしい人間ではないかのどちらかだ。

18, 時間はどんな取引も傷つけ、時には台無しにすることさえある。待てば待つほど、待ち受ける不意打ちも増える。特に厳しい交渉では、合意に達するまで全員をテーブルに縛り付けておこう。

19, 決して損失を出すな!あらゆるチャンスについてリスクを客観的に評価しよう。

20, 意思決定は準備ができたときにしよう。追い詰められた状態で意思決定をしてはいけない。周りの人は自分たちの目的や内部の政治など第三者的な必要性から決断を迫ってくるだろう。しかしほとんどの場合、「もう少し考える時間が必要だ。また連絡する」と言えばいい。この戦術は最も困難で不快な状況でさえやわらげるのに非常に有効だ。

21, 心配することは、能動的に心を解放する働きだ。適切な方向に向けられていれば、どんな状況でもマイナス面を明確にし、それを避ける行動につなげることができる。

22, 失敗は、組織にとって最高の教師だ。失敗について率直かつ客観的に話そう。なにが悪かったのか分析しよう。意思決定屋組織行動について新しいルールを学ぶことができる。しっかり評価すれば、失敗は組織のたどる方向を変え、将来的にさらなる成功につながる可能性を秘めている。

23, 可能な場合はいつも10点満点の人材を採用しよう。10点の人材は、問題を見つけ出し、解決策を立案し、事業を新しい方向へ向かわせることに積極的だ。彼らは他の10点満点の人材も惹きつけて雇う。10点の人材がいれば必ず何かを作り上げることができる。

24, いい人だと思う相手のためなら、他の人が立ち去ってしまっても、そばにいてやろう。誰でも厳しい状況に陥ることはある。相手が必要としている時になにげなく親切に振る舞うことは、人生の流れを変え、予期しない友情や絆を生み出すことがある。

25, 誰にでも夢がある。他の人が目標を達成するのを助けるためにできることをしよう。

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2023年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界的なファンド会社ブラックストーンについて。


メモ
・企業文化。能力主義を信じ、卓越すること、開かれていること、誠実であること。リスクを管理し、損失を出さない。
・景気の波を見極める方法
 市場の天井を見極めるには。買い手が自信過剰になるタイミング。
 貸し手が利払いを求めない状況。
 戦略を持たない個人が偶然金を稼ぐような状況。
・底に投資するタイミング。価値が最低水準から10%ほど回復してから投資する。

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2022年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界屈指のPEファンドの創業者の自伝。

感想。凄く刺激的でした。

備忘録。
・金融業界で働き始めたとき、著者は仕事のストレスに対処できなかった。どの交渉も激しい感情のぶつかり合い。著者は呼吸法で対応した。先ずは呼吸を落ち着かせる。会話の合間にゆっくり間を置いて大丈夫。

・採用面接のコツ、空港テスト。飛行機が遅れて空港で足止めを食った場合、この志望者と2人で待つ気になるか。それくらい相互理解が必要。

・実はブラックストーン1号ファンドに当時の日興証券が投資していて、それをきっかけに日本でまとまった資金が集まったという。

・実績がない状況では手頃なやりやすい案件など集まってこない(そんなのは他の会社に仕事が回る)。難しくて他社ができない案件しか回ってこない。設立当初のブラックストーンはそれをやり遂げる必要があった。

・投資家には大きく二つのタイプがいる。少しでも高値掴みを避けたいタイプと、落札に必要な額を出せずにまたとない機会を逃すことが最大のリスクと考えるタイプ。著者は後者だと。落札できた後のあらゆるオプションやその価値を考えるべしだと。

・景気の波は見分けられる。市場の天井は比較的にわかりやすく、買い手は自信過剰で「今回はバブルではない」と考えている。周囲の何人かが金持ちになり始めたらそれもアラーム。好調な市場での儲けは長くは続かない。

・ブラックストーンの投資委員会のルール。全員発言、投資案件のマイナス面に注目、決して個人攻撃はしない。また数人の実権者だけで話をせず、末端でExcelを回しているものにも聞いてみる。

・ブラックストーンの新人には、「卓越」と「誠実」を求めている。卓越とは、あらゆることにおいて100%であり、ミスをしないこと。そのためにはタスクが多ければ減らす(他の人に任せる)、積極的に周囲の助けを得る。

・困難な立場にある人、自分の問題ばかりに目を向けがちだが、その答えはたいてい他人の問題を解決することにある。

・時間はどんな取引も傷付ける。待てば待つほど不意打ちが増える。

・意思決定は準備できた時にする。速やかな意思決定を求めるものは、たいてい自分本位だ。堂々と「もう少し考える時間が必要だ」と言おう。

・いい人だと思う人のためには最後までそばにいてあげよう。

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2021年05月02日

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