あらすじ
4年前に処刑された“お菓子の魔女”争奪戦!
“首飾りの森”近くの村エイドルホルンで、魔女災害が発生。
4年前にこの村で捕らえられ処刑された“お菓子の魔女”が復活したのだという。その真偽を調査すべく王国アメリアより異端尋問官のカルル、アビゲイル、ザミオ、そして見習い尋問官のエイミーと、その冒険譚を記録すべく宮廷詩人のリオ・ロンドが村へと派遣される。
だが村ではすでに、魔女集めを行っているという“キャンパスフェローの猟犬”と、“鏡の魔女“と思しき人物の姿が目撃されていた。その情報が本当なら、彼らに先を越されて”お菓子の魔女“を奪われることはなんとしても避けねばならないと躍起になるカルルたち異端尋問官。
そんな彼らをよそに、宮廷詩人のリオは見習い異端尋問間のエイミーとともに、村人たちの証言から独自に“お菓子の魔女”へと迫っていく。やがて二人は驚くべき真実に行き当たる……。
そして異端尋問官たち一行は、魔女の潜むという“お菓子の家”がある森へと足を踏み入れる。この先に、彼らの想像を絶する驚愕の事態が待ち受けるとも知らずにーー。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今回の視点は魔女狩り側、異端審問官が主役。
でもそこに付き従う宮廷詩人がね、癖のある性格をしていて面白い。伏線があるのにようやく気づいたぐらい。2回読んで気づいた。
舞台が変わるものだから宗教も変わるし、今回は寒村が舞台だから全体的にひもじい印象。田舎の村ってこんな感じに描写すればいいのかと納得した。
シリーズを通じて特に好きな話かもしれない。世界観と、あと魔法の内容が特に好き。
さらに今回で特に言及したいのが悪役? の存在。
思いの外、自由人で熱血漢なのかな。確かにあんな気難しいのが味方にいたら辟易するなぁと思った。超肉体派で脳筋。脳筋をイメージするとあんな感じになるのかと納得。
でもイキイキとしているから面白い。能力も単純だから頭を使わないで済む。
次は物語にも度々出てきたオズとやらが舞台。
どんな宗教が出てきて、食べ物が出てきて、人が出てくるのか楽しみ。