あらすじ
ゆるゆる・和気藹々・のんびり楽しいグループ旅行のつもりで屋久島を訪れたモリエト一行。ところが、待っていたのは九州最高峰への登山だった! 急勾配に泣き、杉に癒され、脳内麻薬でハイになる。初心者チームが挑むいきあたりばったりトレッキングと、海外でキレた瞬間や忘れられない味など、世界中を巡って出会ったエピソード14本の詰め合わせ。旅気分満載のエッセイ集。
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Posted by ブクログ
Ⅰの屋久島ジュウソウは、登山の知識がない自分にとって少し退屈だった。
ただ、遠出して、観光名所を巡って、いろんな人と出会って、鍵をなくしみんなで探して…読んでいくうちにだんだんこっちまで旅をしたくなってくるような内容だった。
Ⅱのslight sight-seeingでは、森絵都先生のとてもアクティブでバイタリティな面を知り、その眩しさに目をつむりそうになった。
私も軽い気持ちでササーッと海外に行けるタフさが欲しい。
Posted by ブクログ
登山を趣味としている身としては、いつかは行ってみたい屋久島。
そして、中学生の時に散々読んだ森絵都さん。
どんな屋久島を見せてくれるのか、という興味で手に取りました。
ジュウソウはなんでカタカナなのかな?
自然の風景や音、匂いが重奏してるように素晴らしかった!ということかなぁ、
なんてメルヘンなことを思いながら読み始めたけど、
縦走という言葉を知らず、重装備の略だと思っていたとは…!ヤラレタ!
爆笑ではなく、にやにやしながら読みました。
登山を嗜んでいない人が屋久島にいくとこうなるのかぁ、という様が率直に語られて、
逆に新鮮で面白かったです。
何度も屋久島旅行を妄想するときに
ピークハントも然ることながら、眺望も重要視してるので、
天気が悪かったらやだなぁ、
でも、屋久島ってほとんど雨なんだよなぁ…っていつもモンモンとしてましたが、
縄文杉のところで『雨が振っていたらよかったのかもしれない、とふと思った。この縄文杉は雨に濡れて初めて精気を宿すのかもしれない、と。』とあって、
なるほど、苔むす古い森を見に行くんだから、適度な雨がベストかもしれない、と思えたのが一番の収穫でした。
屋久島に行ったときに雨でも気落ちすること無く登れそうです。
雨の屋久島、楽しみです。