【感想・ネタバレ】宿命と真実の炎のレビュー

あらすじ

幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始
める。警察官の連続死に翻弄される捜査本部の女性刑事・高城理那は、かつて“名探偵”
と呼ばれた元刑事の存在を気にしていた。彼だったらどう推理するのか――。人生を懸け
た復讐劇がたどりつく無慈悲な結末。最後の1ページまで目が離せない大傑作ミステリ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今年初の貫井作品。簡潔に言って、最高だったわ!主に三視点から構成される。まずは"犯人"視点。最初にあげるからには特別で、この作品は倒叙ミステリなのだ!次に理那ちゃん(笑)の"警察"視点。最後に前作の主人公"西條"視点だ。これらが複雑に絡み合い、素晴らしい作品になっている。良いところは沢山あるのだが、いくつか挙げよう。高城刑事が徐々に警察官として頼もしくなっていく、サツカン成長物語。西條視点だと元刑事の再生物語としても面白く読めるだろう。次作にも続く設定だったり、終わり方だったりでシリーズ化を視野に描かれていて非常に楽しみだ。勿論、ミステリとしても抜群に面白い!犯人は既に読者に開示済みで動機の追求のみでこれだけ読ませるのはさすが貫井さんと言ったところか。個人的には西條と古書店店主との読書談義がとても好きだ。著者にしては珍しく、実在の小説もいくつかあげられていて興味をそそられた。最後にこの作品も根底には"家族(愛)"が裏テーマみたいな感じで存在しているような…。理那と全盲の元警官の父。西條とその兄。誠也とレイの兄弟。警察組織もまた家族の一形態と言えるでしょう。

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2023年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始める。警察官の連続死に翻弄される捜査本部の女性刑事・高城理那は、かつて〝名探偵〟と呼ばれた元刑事の存在を気にしていた。彼だったらどう推理するのか――。人生を懸けた復讐劇がたどりつく無慈悲な結末。最後の1ページまで目が離せない大傑作ミステリ*

文句なし、★5です!
前作も文句なしに面白かったのですが、主人公が堕ちて行くばかりの展開で希望が見えず、寂しい読後感でした。
が、今作は違いました。見事に前作のやるせなさを払拭してくれました。このシリーズは前後巻と捉え、続けて読むのが断然お勧めです。

ストーリー自体は、展開もスピードも人物描写もお見事としか言いようがない・・・!
初読時は、これでもかと言う怒涛の展開について行くのが精いっぱいでしたが、二度三度と読み込む内にまた違う景色が見えてきて、何度読んでも飽きさせない。
最後の一行まで目が離せない小説は久しぶり。続編に期待大です。

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2022年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「後悔と真実の色」の続編。警察官の連続殺人事件の件で高城理那は元刑事の西條に会いに行く。相変わらずキレキレの西條はカッコいい。
誠也とレイ、お互いの心の内の違いが最後に明らかになり、そういうことか!と。この作品も文庫と思えない厚みに怯むが惹き込まれ一気読み。

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2025年07月22日

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