【感想・ネタバレ】創元世界史ライブラリー フィッシュ・アンド・チップスの歴史 英国の食と移民のレビュー

あらすじ

19世紀の英国に生まれ、20世紀前半には安くて栄養満点の日常食として労働者階級に広まったフィッシュ・アンド・チップス。その魚の衣揚げの起源はユダヤの食文化にあり、揚げた細切りのジャガイモは、フランスに由来すると考えられる。お店の経営者には移民が多く、その出身地はイタリア、キプロス、中国と多岐にわたっていた。ディケンズやドイルなど英国文学ファンにも味わい深い、移民と階級社会を映しこんだ本。図版多数。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なんとなく衝動買いした、小説でもノンフィクションでもない、普通に学術書に近い、フィッシュアンドチップスの本。
別に自分はフィッシュアンドチップスに詳しいわけでも興味があるわけでも、食べるのが好きなわけでもないので、じゃあなんで買ったんだと言われそうだが、「フィッシュアンドチップスの歴史」という本があるという事実だけでなんかおもろいやん?イギリスのソウルフードだと言うのは知ってるが、なんでそうなったんだ?みたいなのを考えるとちょっと気になるやん?
まあ、実際そんなじっくり考えて買ったわけではなく、本当に衝動買いだったわけだが。

そしてこういう学術書は当たり前だが、内容は難しくて読みにくいというのが多いが、この本はなんか案外読みやすかった。…いや、もしかするとあんまり真面目に学ぶ気がなくて結構読み飛ばしたから、読みやすかったと思い込んでいるだけという可能性は結構大きい。

で、フィッシュアンドチップス、古代からイギリスで食べられてきたからソウルフードかと思ったら、実は19世紀からと、だいぶ新しいソウルフードらしい。
そもそもフライドフィッシュとフライドポテト自体もその頃登場し、19世紀末あたりにじわじわとセット販売されるようになったとか。

そのあたりに発明された料理と言うよりは、結局、銃・病原菌・鉄で読んだような気がする、物事は単に一つの原因があるわけじゃなくて様々な要因が複雑に絡み合ってるんだよ的な話がこれにももちろん適用される。
まずジャガイモが重要な食材になったのも、値段が安くて栽培が簡単で、且つ鉄道の発達というタイミングもあり、魚は以前は干物でしか流通できなかったのが、冷蔵技術と輸送技術の向上で生のまま運ばれるようになり…
そんなこんなあってようやくフィッシュアンドチップスという文化が生まれると。

あとは、魚も芋も安く、他の材料も安いので労働者向けに大人気になり、700席もあるレストランとかもできたが、やはり基本はみんな持ち帰って家で食べてたとのこと。安いご飯として買って帰るわけだな。

結局20世紀に入ってからはマクドやKFCなどのチェーン店の影響や、ほかのレストランやスーパーで普通にフィッシュアンドチップスが提供され始めたりで、専門店はどんどん減り始めたらしい。減ったと言っても昔に比べれば、なのでフィッシュアンドチップスの衰退、というわけではなく、人気は変わらず高いが。ほかの選択肢も増えたということか。

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2026年08月31日

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