【感想・ネタバレ】ジゼルのレビュー

あらすじ

嫉妬と愛憎渦巻くバレエ・ミステリー!

東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役のミルタに抜擢される。このバレエ団では15年前、ジゼル役のプリマ・姫宮真由美が代役の紅林嶺衣奈を襲った末に死亡する事件が起き、「ジゼル」はタブーとなっていた。
そんな矢先、目撃された真由美の亡霊。公演の準備を進める中、配役の変更で団員の間には不協和音が生じ、不可解な事件が相次いで……。
これはすべて真由美の“呪い”なのか?
「ジゼル」の封印を解いた時、悲劇的な死を遂げたプリマの想いが甦る――!!

嫉妬と愛憎渦巻く、小説版『ブラック・スワン』がここに誕生。
華麗なるバレエ・ミステリー開幕!

※この作品は単行本版『ジゼル』として配信されていた作品の文庫本版です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

バレエの演目「ジゼル」のストーリー展開をなぞりながら起こる不可解な現象を描いたミステリー小説

バレエについての知識は全くなかったが、バレエの素晴らしさに泣きそうになる。

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2025年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バレエに全く詳しくなくてもバレエの世界に惹き込まれてしまうような話だった。タイトルにもなっているジゼルになぞらえたような物語の展開もとても良かった。

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2023年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物もそこまで多くないので、こんがらがることなく最後まで読むことができた。
ジゼルの内容と同じように事件が起こっていくのが面白い。

絢子や有紀子など、配役での嫉妬や激情の描写もリアルさが出ていてよかった。
実際にいじめや嫌がらせは普通に起こっているのだろうなーと思う。

花音は最後までずっといい子だなーと思っていたら、最後の最後でびっくり。
実は真由美の歳の離れた妹で、もう一人の妹彩佳と一緒に真由美の死の真相をずっと探っていたとは。
花音がミルタを演じていたのはそういう伏線だったのかと。
蝶野だけが助かったのが真由美が護ったから(ジゼルがアルブレヒトを、ミルタの呪いから護り抜いたように)という解釈も納得。
最後にゾッと感を残していくあたり秋吉さんらしくて好きです。

花音と蘭丸のこれからも応援したい。
次作の「眠れる美女」も読んでみたくなった。

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2022年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2018年の初読以来。

続編発売の情報を見て、本書の存在を思い出した。
題材は勿論、改めて調理も大すきすぎて、陶酔した。

演じる為に登場人物をみんなで解釈していくディスカッションが、すごくポジティブですてきだなあと思う。
完成度をより高めていく為に、努力だけど、当人たちは努力だなんて思わないような、ぜんぜんブラック企業じゃない感じに当たり前に楽しく掘り進めていく行程。
すきだから知りたい、知るともっと楽しい、どんどんすきになる楽しくなる、感じ。わかる。麻薬てき。
極めるってやっぱりつらいばっかじゃないんだ。ぜんぜん。

花音の真相が、するーんと抜けて行ってしまうんだけど闇が深いというか何というか、ううう。
無罪?無罪なの?
死に装束で踊るバレエ感、すごい。。
それでいて筆致に、柔らかく微笑んだ空気を殊更に見せつけはしない、溺れてはいない俯瞰的距離があるところ、格好良いな。

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2020年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バレエが全くわからなくても『ジゼル』という演目にどっぷり浸かれて、世界観に引き込まれる作品でした。そのなかで起きる過去や現在の真相がジゼルになぞられて展開され、読み進める手が止まりませんでした。ただ、少しモヤッとしたのが嶺衣奈と総裁の死因がちょっと出来過ぎ出るというか…わからなくもないけど物足りなかったです。
ミステリーでアイスクリーム食べてるシーンをみるとついつい誰かが何もないと思っている中で悲鳴をあげている人がいるんだなと思ってしまいます。素敵な作品ありがとうございました!

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2023年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ジゼル」は一度生で観たことがあるけど、あまり覚えてない。それよりも何回も観たのはNHKで放送された東京バレエ団の公演で、なんでか分からないけど何回も観たし、魅せられた以上に??となったところがいっぱいあった。
なので、「ジゼル」の解釈を話し合う場面はとても面白かった。
そして今考えると、なるほどあれは当時の貴族男性が好む物語だったのね…と腑に落ちた。

ミステリ部分も面白くて最後まで一気に読んだ。なんとなく花音がミルタってそぐわないなーと思っていたし、「ジゼル」の筋どおりに事件が進むなら、ラスボスはミルタでは?と思いながら読んでいたら、最後で納得。

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全く知識のないバレエの世界だったけど、丁寧に描かれているので知識のない私が読んでも、すっとバレエの世界に入れた。
どんどんみんなが疑心暗鬼になっていく様は人間って怖いなぁと。
まさかの蘭丸が犯人?からの展開には、なるほどーっと。
面白かった。

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2022年04月05日

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