あらすじ
「私は気分転換などしない。気分転換する必要はない程陽気で幸せな人なのではない。ほとんど常にかぎりなく滅入っている。おまけに体が怠けもので、気だけせわしなく忙しいので、ごろりと横になって先から先へと心配ばかりしていて体安まって心休まる時がない。趣味もないしお酒ものまず歌もうたわない。」だけど佐野洋子は自分のいいたいことはきちんといい、きちんと怒るのである。人間の基本を守っているのである。
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Posted by ブクログ
佐野洋子さんのエッセイは若い頃に「私の猫たち許してほしい」を読んだことがあった。その時も思ったように記憶してるけど、シンパシーを感じる。
私も「私はそうは思わない」タイプだし、「私はそうは思わない」は「私はこう思う」というのとは少し違うという見立てもガツンと来たな。そうそう!そうなのよ!と私もそう思ってしまった。
Posted by ブクログ
1996年の本ですが。
---ネタばれ---
それにしてもテレビはどうにかならないものか。ガキのごきげんばかりとって、あれ見ていると誰でも大人になりそこなう。('83)
---ここまで---
ある種の現実が、歯切れよく綴られている。
ときには「?」な部分もあるけれど、女性の現実はこういうものか、と思ったり思わなかったり。
物事をあれこれ考えて迷宮に入りがちな方におすすめ。
払ってもいい金額:700円
Posted by ブクログ
好きな本…「サン・ミケーレ物語」「アフリカの日々」「クレーブの奥方」「ぽるとがるぶみ」「ねずみ女房」「絶対安全剃刀」
ううんおれメロン食いたい 『野々宮』は『天使のお道具』を運ぶ 腹が立っている時は自分がまっとうである様な気がして元気が出る 「私はそうは思わない」というのは「私はこう思う」というのと少し違う。
私はどちらも選べなかった…「可愛い」ハンドバックを取り、「知的でシック」を諦めた。
私は五歳の頭と体で、「愛らしく」見えることへの自分へのおもねりは、「知的でシック」よりも低次元だったと自分の勇気のなさを残念に思うのであった
私はまたぞくっとしたいと思っている…掘って掘って堀り進めば、どんな平凡で健全な人間も己れの狂気に突き当たることが出来るのだろうか。そういうものでもないということもうすうす気付いている。
よしよし、そのままそのままー森瑤子著『招かれなかった女たち』解説
いやあ、わかりませんねェー小沢正著『こぶたのかくれんぼ』解説
やまだ紫『性悪猫』『山川先生の24時間』