【感想・ネタバレ】欲望の資本主義４ スティグリッツ×ファーガソン 不確実性への挑戦―コロナ危機の本質のレビュー

丸山俊一 / NHK「欲望の資本主義」制作班

理論と歴史、二つの視点から
知の巨人が語り尽くす

コロナ危機、格差拡大、米中の経済戦争、切迫する環境問題など、不確実性が増す世界で、日本と世界はどこへ向かうのか？

未来を展望する歴史学者ファーガソン、闘う「経済学の知の巨人」スティグリッツの二人が、コロナの前と後で変わらない「問題の本質」を論じる。

大人気シリーズ！ 緊急特別番組も再編 待望の書籍化！
未公開部分も多数収録

[ブクログ · ★★★★☆]

新自由主義や市場経済の持つ問題点を正しく理解することができた。
サッチャーらが提唱した「小さな政府」が不測の事態に弱いこと、また個人の利益を追求する企業が全体の利益を考えないせいで格差が拡大すること…を踏まえた時に、現状の新自由主義に疑問符が付されるのは当然のことのように思える。