あらすじ
「生きてゆくから、叱らないで下さい」(太宰治)、「わがこの虚空のごとき、かなしみを見よ。私は何もしない。何もしていない」(宮沢賢治)など、文豪が人生をはかなみ、社会に唾を吐き、鬱々とさせる言葉には、言いたいことを素直に表現した爽快感があります。本書は、文豪たちの本音ともいえる憂鬱、絶望、悲哀、慟哭に満ちた言葉をすくいとった、ちょっと変わった語録です。文豪があなたの傷ついた心に寄り添い、ソッとなぐさめます。
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Posted by ブクログ
文豪のような人生を達観しているように見える人達もそれぞれ苦悩を持っていたり、自分の人生の意味を憂いているような事が書いてあって人は皆悩みの面では一緒なのだなと沁み沁み感じた。
Posted by ブクログ
癖のある文豪たち、太宰治、石川啄木、島崎藤村
夏目漱石、芥川龍之介、坂口安吾、谷崎潤一郎
宮沢賢治、佐藤春夫、有島武郎を取り上げ、
簡単な作者紹介とともに、彼らの作品のことばを
取り上げている。
しかし、憂鬱な文豪の中には「えっクズ?
クズなの?」という方がちらほら…。
遊女を漁りまくる啄木、姪を妊娠させて
その体験を小説「新生」として書く藤村
(しかも開き直りとしか言えない内容)
個人的には「若い時の写真、今ならジャニーズでは。」
という顔立ちの有島武郎に興味がわきました。
「或る女」読もうかな。
Posted by ブクログ
好きだった作家が嫌いになるかもしれない本。
著者の悪意かとすら思ってしまう。
と言っても、ネガティブな文章を集めたとされつつ、美しい表現だと感じるものも多数あり、どう言う視点で読むか迷う。
「クソ」という表現は好きではないが、石川啄木と島崎藤村の部分はあまりにひどすぎて、こんなにクソ人間だったんだとガッカリの三乗くらい。
そんな自分を曝け出して文字として残してる部分が作家なのかもしれない。あー、しかし石川啄木と島崎藤村はがっかりすぎる。
Posted by ブクログ
「坊ちゃんの時代」で読んだ記憶はあるが、石川啄木のダメっぷりがすごい。
はたらけどはたらけど‥って働いてねーし。
島崎藤村もそうとうゲスい。
Posted by ブクログ
文学をある程度読む人にとっては、この本はへぬるいというか、寄せ集めの感が否めないのではないか。
特に島崎藤村の章に関しては「新生」という小説のダイジェストでしかないので相当酷い。
谷崎潤一郎の妻を佐藤春夫に譲った話は気持ち悪くて面白かった
Posted by ブクログ
タイトルの通り、有名な文豪たちの憂鬱語録。ただここに出てくる文豪はいわゆるクズ的な人たちばかり。憂鬱と言うよりクズじゃないかと思うこと多々あり。
でもご本人は真剣だろうから笑っていいのかわからないがやっぱり笑ってしまった。先に謝っておきます。ごめんなさい。やっぱり太宰さんはキングオブ卑下だな。「ちかごろの僕の生活には、悲劇さえない」だの「故郷の者は、ひとりも私の作品を読まぬ」だの有名な「生まれて、すみません」などここまで自分を卑下してしまうとそれはそれで無敵な気がするが。コロナ禍でうつになりかけている人には余計に毒になるかも知れないがわりとこういう人もいた、有名な文豪でもクズはいるという良薬?にもなりそうな気がする。やっぱり踏み台にしてごめんなさい。