あらすじ
高級住宅街の路地で女性の遺体が発見された。刑事マックスは、目撃者の証言から被害者の夫である刑事弁護士プルイットに殺人の疑いをかける。プルイットは、長年ともに働いた仲間である引退した弁護士ボーディに潔白を証明してくれと依頼した。ボーディは弁護を引き受けたが、それは命の恩人である親友のマックスと敵対することを意味していた。たとえ友情を失おうとも、正義を為すべく対決する、検察側の証人マックスと弁護人ボーディ。予想外の展開となる陪審裁判を制するのはどちらか? 『償いの雪が降る』の著者が描く、激動の法廷ミステリ!/解説=若林踏
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Posted by ブクログ
うわー、この本もすっごく良かった。エスケンスの本は、4冊出ているが同じ世界線の中で、共通の登場人物が交差していく物語になっている。これまで3冊読んだがどれも面白い。一つひとつの物語が完結しているので、どこから読んでもいいが、出版順がおすすめ。まあ私は1作目の続きが待ちきれず1➔3➔2だったけど、それでも問題なかったが。またまた素敵なタイトルはラテン語で続きがあり、「たとえ天が堕ちようとも、正義を貫きとおす」というもので、本作の深い主題と結びついている。エスケンスは刑事弁護士のキャリアがあり、私も長年法務部門を担い予備知識があるが、本作はリーガルミステリとしても極めて秀逸な構成で抜け漏れがなく、米国の陪審員裁判を中心とした刑事裁制度が正確かつ有効に描きこまれている。エスケンスの作品は全部大絶賛で、出たら必ず買うことを決定ずみ。
Posted by ブクログ
普通に怪しいけどどう考えても犯人とは思えない、むしろそっちの方が納得できるけど、いやいやそんなに執着して大丈夫なのか…と主人公にハラハラしながら読む。それぞれの過去、友情などがもつれながら、ええええ、そうなのかという結末へ。そこ、もうちょっと詰めてほしかったと思うような偶然もあるが、濃密な人間関係とパズルがカチリとハマる面白さ。前作の登場人物が出てくるのもお楽しみで良かった。
Posted by ブクログ
最後がちょっと走りすぎた印象。もっといい終わりかたはなかったのかなー
ライラやジョー、ニキとマックス、ジェニとアレクサンダー、娘のエマどれでもいいので
最後に出してほしかった
ただ、序盤から終盤まで目が離せず、二転三転していく物語は圧巻だったし、同じものを二つの視点から見る物語は両者に理解が出来て読んでいて楽しかった