【感想・ネタバレ】たとえ天が墜ちようとものレビュー

あらすじ

高級住宅街の路地で女性の遺体が発見された。刑事マックスは、目撃者の証言から被害者の夫である刑事弁護士プルイットに殺人の疑いをかける。プルイットは、長年ともに働いた仲間である引退した弁護士ボーディに潔白を証明してくれと依頼した。ボーディは弁護を引き受けたが、それは命の恩人である親友のマックスと敵対することを意味していた。たとえ友情を失おうとも、正義を為すべく対決する、検察側の証人マックスと弁護人ボーディ。予想外の展開となる陪審裁判を制するのはどちらか? 『償いの雪が降る』の著者が描く、激動の法廷ミステリ!/解説=若林踏

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Posted by ブクログ

ネタバレ

うわー、この本もすっごく良かった。エスケンスの本は、4冊出ているが同じ世界線の中で、共通の登場人物が交差していく物語になっている。これまで3冊読んだがどれも面白い。一つひとつの物語が完結しているので、どこから読んでもいいが、出版順がおすすめ。まあ私は1作目の続きが待ちきれず1➔3➔2だったけど、それでも問題なかったが。またまた素敵なタイトルはラテン語で続きがあり、「たとえ天が堕ちようとも、正義を貫きとおす」というもので、本作の深い主題と結びついている。エスケンスは刑事弁護士のキャリアがあり、私も長年法務部門を担い予備知識があるが、本作はリーガルミステリとしても極めて秀逸な構成で抜け漏れがなく、米国の陪審員裁判を中心とした刑事裁制度が正確かつ有効に描きこまれている。エスケンスの作品は全部大絶賛で、出たら必ず買うことを決定ずみ。

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2024年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普通に怪しいけどどう考えても犯人とは思えない、むしろそっちの方が納得できるけど、いやいやそんなに執着して大丈夫なのか…と主人公にハラハラしながら読む。それぞれの過去、友情などがもつれながら、ええええ、そうなのかという結末へ。そこ、もうちょっと詰めてほしかったと思うような偶然もあるが、濃密な人間関係とパズルがカチリとハマる面白さ。前作の登場人物が出てくるのもお楽しみで良かった。

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2021年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後がちょっと走りすぎた印象。もっといい終わりかたはなかったのかなー
ライラやジョー、ニキとマックス、ジェニとアレクサンダー、娘のエマどれでもいいので
最後に出してほしかった
ただ、序盤から終盤まで目が離せず、二転三転していく物語は圧巻だったし、同じものを二つの視点から見る物語は両者に理解が出来て読んでいて楽しかった

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作は教養小説の色合いが強く、未熟な登場人物にじれったさを感じ、情緒的なトーンに今ひとつ乗り切れなかったが、今回は大人の話で格段に面白い。

突然妻を失った夫の悲しみに満ちた回想シーンは胸を打つ。

刑事弁護士としての経験が生きる法廷の場面は、一気読み。

タイトルが示す「正義」への強い意志が根底にあるので、悪意に満ちた世の中に惓んだこころに心地よかった。

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2020年10月25日

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