あらすじ
ある日突然、僕は父子家庭になった――。
たった一人で子供を育てた十三年間。実話にもとづく壮絶なライフヒストリー
人生投稿サイト「STORYS.JP」で1万人の心を震わせた愛と絶望の物語、ついに電子書籍化!
原作開発プロジェクト〈ノンフィクション部門〉(カタリエ)特別賞受賞作品
忘れてしまう前に、僕が経験した父子家庭としての十数年を伝えなくてはならないし、どうしても伝えなくてはならない理由がある。
良いとか悪いとか、すごいとかすごくないとか、偉いとか偉くないとかではなく、父子家庭としての偽らざる記録を子供たちに伝えると同時に、十数年間父子家庭として過ごしたこの生き方を、世に問いたいのだ。
――本文より
【著者プロフィール】
朝田寅介 (あさだ とらすけ)
1974年茨城県生まれ。二児の父。
2016年、10年間にわたるたった一人での子育て経験を綴った手記を人生投稿サイト「STORY.JP」で発表。
大きな反響を呼び、第3回カタリエ特別賞を受賞した。
本書は、同作品を加筆・修正の上、書籍化したもの。
発行:ヨシモトブックス
発売:ワニブックス
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Posted by ブクログ
母子家庭の大変さは、メディア等で知られているが、父子家庭の実態はよく知られていない。本書でその悲惨な実態が明かされたているが、それは想像を絶するものだ。夫婦2人での子育てでも大変なのに、小さいこどもを抱えて、一人親で、頼るべき人はいない状況で何とか生きてきたことが描かれているが本当に頭が下がる。
決してハッピーエンドで片付けられる話ではなく、子育てはこれからも続くだろうが、長男のLINEで大変な子育てが少しでも報われて良かった。
子育ては難しい。
Posted by ブクログ
頼れる親兄弟もなく、たった一人で二人の子どもを育てるという父子家庭の壮絶さに簡単にことばを発することができない。
母子家庭は、自分の身近にもいるのだが親と同居してある程度子どもも見て貰えている。
それを考えると父子家庭で子ども(小2、幼稚園児)だと仕事も充分には出来ず、家事もしながらの子育ては相当厳しいと思う。
職も何度も失い、自分のご飯も食べず…の極貧生活。
鬱になる。
子どもの反抗期もある。
だが誰にも甘えられない。
一日一日をなんとか、ただ諦めず前へ進むのみ。
しかし、タイトルが悲しい。