あらすじ
父親を亡くし、23歳という若さで一家の大黒柱を務めるキティは壁の花。
自分の結婚はあきらめていたが、妹の結婚に箔をつけるため、世捨て人で社交界に何年も顔を出さないソーントン公爵と婚約したと嘘の発表をする。ところが、新聞でそれを見て興味を持った公爵が現れた。意外にも公爵はそのことを面白がり、ふたりは友人になるが……。
嘘から始まった恋の行方は?
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
悪い人がいない物語。
始まりは窮地に立たされたヒロインがついた嘘から。あまりにも大胆不適なヒロインにびっくり。
ヒーローもヒロインも素直で自分の感情を言葉に出すのが好印象。
「罪深き壁の花達」のお話も読みたい。
好みが分かれる作品
ヒロインは妹達の結婚の為に大胆な嘘を思いつくし、ヒーローはそれを見て楽しむという変わり者で二人共かなり型破り。なので、二人のやり取りもあけすけで挑発的なものが多い。読んでいて飽きないが、好みが分かれるかもしれない。
ヒーローが事故の後遺症で苦しむ姿や、心理描写はとてもリアルで胸に迫るものがあった。読み応えのある作品でした。