【感想・ネタバレ】二人のガスコン (下)のレビュー

あらすじ

ただ、エスプリの赴くままに! ――フランスを揺るがしかねぬ『日記』の発見に、事態は急転。幼いルイ14世をはさむ虚々実々の争奪戦の渦中、あわれマリー・ドゥ・カヴォワは落命した。使命を達して、むなしさと哀しみにくれるダルタニャンを見つめるシラノ。いま灼熱の季節は幕を閉じ、二人の快男児は各々の道を往く。熱血長篇、堂々の完結。<全3巻>

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ダルタニャンとシラノはルイ14世の出生に何か秘密があるのではないかと気づく。
ルイ14世はブルボン王家の血を引かない。アンリ大王の血統は途絶えていると。しかし、ダルタニャンは、その血を引くか引かないかより、あくまで政治の理想がどうかということが大切であり、アンリ大王の理想を引き継ぐ者こそが王位に付くべきだという考えに至った。

そんな出生の秘密を握るカヴォワ姉弟と秘密の日記を狙う反体制派との格闘や、友、恋愛を描き、裏切られ、また、友情を確かめ合い、ぶつかりながらも男の友情を高めていく2人のガスコンであった。

登場人物は、実在した人物だが、ダルタニャンとシラノに接点があったという確証はない。そこをうまく繋ぎ合わせ、当時のゴシップネタのようなものを織り交ぜながら、友情、愛情、裏切りなどでストーリーを展開していく著者の力量はすごい。

最後に、ダルタニャンは、その尋常ならざる人生から学んだことがあった。逆境を凌ぐことは至難の業だ。が、逆境は逆転の好機でもある。剣術の理屈と同じで、相手が渾身の一撃を繰り出すとき、その体勢は必ず大きく乱れるからだ。乗じて反撃に転じるためには、はじめの一歩を踏み出す勇気とあとは猛進を続ける頑固な気概さえあればよいと。

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2012年09月07日

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