【感想・ネタバレ】きんのことりのレビュー

あらすじ

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ファンタジーの名手あまんきみこが描く心温まる世界が、二十年の時を越えて復刊したものを電子書籍化しました。小さな北風の子が、生まれて初めての旅にでました。出発の時、お母さんが「北風は南風のように、動物や人間に喜ばれない。でも、北風も立派な風なんだからね」と言われて旅立ったのですが、やはり皆に敬遠され、心を痛めていました。そんな時、一本のいちょうが呼んだのです。「私の葉っぱ全部落としておくれ、根元で寒さに震える子猫を温めてあげたいから、手伝って」と。いちょうを気遣う北風の子と、子猫を気遣ういちょうの木。そこには自分を超えた大きな愛が、存在していました。このお話の中で始めての旅をする北風は、人生の荒波に飛び出したこどもそのものです。そしていちょうの木はといえば、こどもが活躍できる場を見出し、大きな愛のお手本を見せてあげられる大人です。心を描いた作品として長年小学校の道徳の副読本としても、愛された作品です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

いちょうの木からこんなイマジネーションが出るなんて。それを「こころが温まる」という子供の素直な感受性にも感激。そういう気持ちを育みたいもの。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「ああ、ぼく、みなみかぜになりたかったなぁ」
北風の子が近寄ると、みんなは震えて、窓を閉めてしまうのです。そんな北風の子にできたことは……。
世の中はあたたかいものだけで構成されているんじゃないかって思うような、素敵な作品。あまんきみこさんと荒井良二さんの最強タッグです♪

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

みんなに嫌われることで落ち込んでいた北風さんですが銀杏の木にお願いされ、捨て猫のために葉をすべておとし、捨て猫を助ける手助けをします。
銀杏の木と子猫に元気をこちらまでもらえる心がじわっと温かくなるお話。

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2015年05月19日

Posted by ブクログ

みんなから嫌われてしまう「きたかぜのこ」
こねこを助けたい「イチョウ」に必要とされ、戸惑いながら手を貸す
その後の結果に、なんとなく自分の存在を感じ、「イチョウ」の優しさを「きんのことり」に変えて共に旅立つ

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2013年05月25日

Posted by ブクログ

あまんきみこさんのお話が読みたくて購入した。寒い風を吹かせるので皆から疎まれている北風の子。その北風を遠くから呼ぶ声がする。題名の「きんのことり」にどう繋がっていくのかと思っていたら、「こう来たか」という感じ。あまんさんのシンプルな表現の中にある「色彩感覚」を荒井さんも見事に表現している。大人になってもいいものはいいんだなと素直に感心。

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2009年10月07日

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