あらすじ
人気料理研究家・コウケンテツ初の書き下ろしエッセイ!
おうちごはん作りに疲れてしまったすべての人へ寄り添う一冊。
料理研究家だって、
毎日のごはん作りはしんどいんです
「僕にとって、そもそも料理をすることは「楽しみ」でした。
日々のごはん作りはもちろん、料理研究家として仕事を始めてからは、
いろいろなレシピを生み出すことにやりがいを感じていました。
ただ、それは結婚して子どもが生まれる前の記憶。
子どもが生まれると、なんだか料理作りがしんどい。
考えるのが面倒だ。今日は作りたくない…… 。
そんな日が増えていったのです」
「毎日のごはんを作るのは終わりなき戦いのようなものです。
作っても、作っても、作らないといけないんですから。 」
「子どもの保育園の着替えを洗濯して、風呂掃除もしなければ。
やらなければいけない仕事もまだ残っているのに…… 。
今日は一汁一菜も無理な僕は、料理家以前に人間失格なのでは…… 」
「スーパーで販売している焼き鳥やコロッケも朝ごはん代わりの菓子パンも
僕にとってはいざというときに頼れる「駆け込み寺」的な存在」
(以上、本書より)
仕事として、家事として、趣味として、長きにわたって料理と向き合ってきたコウケンテツ氏が、
毎日「おうちごはん」を作っている人の気持ちを少しでも軽くしたい、
気持ちに寄り添いたい、作る人が元気になるような本を作りたい、
という気持ちから生まれた本作。
エッセイのほか、料理の「手間」を排除する実用レシピもたっぷり掲載。
「おうちごはん」を作ることがしんどくなってしまったすべての人へ届きますように。
( もくじ )
はじめに 「手料理に追いつめられて」
第1章: 「ねばならない」にさようなら
第2章: 理想と現実の間を埋める方法
第3章: 考えたくない日の「手間」を排除する
料理が本当に楽になる実用レシピ
( 掲載レシピ一部 )
・ 鶏手羽としいたけのさっぱり煮
・ ベーコンチーズかぼちゃサラダ
・ レタスとハムのレンジ蒸し
・ キムチときゅうりで即席オイキムチ
・ 豚と野菜の蒸ししゃぶ
・ 鮭の和風チーズホイル焼き
・ 鶏の塩焼き
・ 豚こまと春雨の中華炒め
・ トマトときゅうりの中華サラダ
・ しいたけの炒めナムル、にんじんの炒めナムル、なすの焼きナムル
・ 鶏手羽の塩スープ
・ クイック味噌チゲ
・ YouTubeで大人気! 野菜たっぷり豚プルコギ
おわりに
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
レシピは少ないので、実用本ではなくエッセイということで。
土居さんの「一汁一菜でよいという提案」が刺さらなかった私にも、グサグサ刺さった本。
この本を、日常的に家庭で料理を担っている料理研究家の男性が書いていることに意味がある気がした。
女性が同じ内容を書いたら、ある意味ありきたりになってしまって埋もれてしまったのではないか。
「きょうの料理」とかに出て来る女性の料理研究家って、栗原はるみさんなんかが典型だけど、
ライフスタイル自体も素敵で余裕があってさすがだね!!みたいな人が多い印象。
最近はそうでもないのかな?
(一昔前の料理研究家って、いいとこのお嬢さんがやってるというイメージがありました)
そういう人に、「あなた達もう十分頑張ってるから自信を持って!」とか言われても、なんか響かないというか…
なんとなく形式的なものに感じてしまう。
でもコウケンテツさんみたいな、
男性(料理を日常的にはやっていない人が多く、家庭料理の苦労は共感してもらえないのが当たり前の人種)、
かつ、料理研究家(仕事として料理をやってるので、そこら辺の主婦よりは絶対料理できる人)、
さらに子供が3人いて日常の料理を自分も担っている、
そういう人が発言することで、
「コウケンテツさんも大変なんだから、やっぱり大変だよね!?私が特別できない人なんじゃないよね!!」
と思える。
私は最高。
私は世界レベル。
私のサンシャインは料理より優先される(笑)
読んだだけでは自分の状況は何も変わらないけども、
「分かってくれる人がいる」というだけで少し救われる。そんな本でした。
それにしても、
コウケンテツさんに「料理を作るのが毎日本当に辛い」と訴えた人の勇気ってすごいよ…
Posted by ブクログ
どれだけ日本のお母さん(食事作り担当者)は理不尽な思いをしながら、レベルの高い技術を求められるのだろうと考えさせられる。
もっと簡単で、質素で、協力し合うもので良いはずなのに、そうはならない現実。
SNSでお互いのキラキラした日の料理ばかりを見せ合い、求められるものが高くなっているのではないだろうか。
日常の料理と特別な日の料理は分けて考える必要があるあると思う。
私も冬は毎日簡単な鍋でいいと思うのだけど、子供はあんまり好きじゃないんだよなぁ。