あらすじ
美貌の資産家リネットと夫サイモンのエジプトでのハネムーンに暗雲が垂れこめていた。サイモンのかつての婚約者が銃を隠し二人を付け回しているのだ。不穏な緊張感が高まるなか、ナイル川をさかのぼる豪華客船上に一発の銃声が轟く。それは嫉妬ゆえの凶行か? 船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外な真相とは? 解説:西上心太
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Posted by ブクログ
【再読】
エジプトのナイル川をめぐる旅に出かけたポアロ。そこには個性あふれる乗客たちが乗り合わせていた。その中でも特に、リネットとサイモンのドイル夫妻とジャクリーヌが不穏な空気を醸していた。リネットとジャクリーヌは親友同士で、元々サイモンはジャクリーヌの恋人だった。だがサイモンはリネットと恋に落ち、ジャクリーヌを捨てて彼女と結婚したのだった。それ以来ジャクリーヌは二人に付き纏い嫌がらせをするように。
その旅の最中、アブシンベル神殿に立ち寄った際、危うくリネットが落石に巻き込まれそうになる。さらにその夜にはジャクリーヌがサイモンを銃撃する事件も発生する。サイモンの命に別状はなかったものの、そこで使われた銃が忽然と消え、翌朝射殺されたリネットが発見される。リネット殺害の動機を一番持っているのはジャクリーヌだったが、サイモンを銃撃して動揺していたジャクリーヌはその後ずっと監視下にあり、アリバイがあった。
ポアロはレイス大佐とともに乗客たちから事情を聞くことに。その後銃は川で見つかったが、新たにリネットの真珠のネックレスが盗まれていたことが発覚する。犯人の見当がつかない中、今度はリネットのメイド・ルイーズが、さらには犯人を知ったと思われるオッターボーン夫人が殺される。
ポアロはサイモンを犯人だと名指しする。実際にサイモンは撃たれてはおらず、撃たれたふりをしてみながいなくなった僅かの間にリネットの部屋を訪れ妻を殺害、その後自らの足を撃った。つまり、サイモンとジャクリーヌは最初から共犯で、リネットとの結婚で遺産を手に入れる算段をつけ彼女を殺害、その後二人はよりを戻すつもりだったのだ。だがメイドのルイーズにサイモンがリネットの部屋を訪れているところを見られたので彼女を殺害、さらにそれを目撃したオッターボーン夫人も口封じに殺したのだって。真珠泥棒はティムだったが後に改心する。
素晴らしい導入、エジプトを巡る旅情、魅力的な登場人物と人間ドラマ、ポアロの鮮やかな推理。文句なしの名作。特にサイモン、リネット、ジャクリーヌの三角関係と犯行動機が上手い。事件発生までじっくり描かれつつも全く飽きないのも本当にすごい。
●見どころ
・恋がすべてではないと諭すポアロ
・『ひらいたトランプ』のレイス大佐登場
・典型的イギリス人として引き合いに出されるヘイスティングズ
Posted by ブクログ
小学生の時に映画の『ナイル殺人事件』を見てこのトリックにとても驚いてミステリにはまるきっかけの1つになった。最近また映画を見たけど、少し無理があるのかな~って思ったけど、原作だと少しカバーできていた感じ。殺人事件が半ばまで起きないけど飽きずに読めるのはさすがだな~。
Posted by ブクログ
1937年イギリスで出版
2003年発行 文庫
訳者 加島祥造
最初に 著者の前書きと
訳者からのおねがい が載っている
*ゆっくり読んで
*地図を見て参考に
*「探偵小説が[逃避行文学]だと
するなら読者はこの作品で
〜南国の陽射しとナイルの青い水の国
に逃れてもいただける訳です」アガサ
...ひととき旅するように楽しんで
ってことか...
・リネット.リッジウェイ(ドイル)
→美貌の若い資産家女性 銃で殺される
・サイモンドイル→リネットの結婚相手
・ジャクリーン.ド.ベルフォール
→リネットの親友でサイモンと婚約していた
リネットとジャクリーンは
親友なのに
ジャクリーンの婚約者と
リネットがいきなり
結婚していてビックリした
・アンドリュー.ペニントン
→リネットの米国の財産管理人
リネット夫婦がエジプト旅行に
行くと聞いて偶然を装って
その旅に参加する
・ジム.ファンソープ
→英国の法律事務所職員
ペニントンがエジプト旅行に
リネット夫婦と共に同行すると聞いて
大急ぎで自分も参加する
・ポアロ→探偵
・ミセス.オッターボン→女流作家
・ロザリー.オッターボン→女流作家の娘
有名なリネットに不平等という
感情を持っている
・ジョアナ.サウスウッド→社交界貴婦人
・ミセス.アラートン→ジョアナの従兄弟
・ティム.アラートン→アラートンの息子
リネット.サイモン夫婦の後を
ジャクリーンがつけ回し
エジプトの船の旅に参加する
リネットがジャクリーンの付きまといを
ポアロに相談 依頼 するが断られる
ポアロは
リネット サイモン ジャクリーン
3人に直接話を聞き
人物分析する
・ギド.リケティ→考古学者
〜エジプト旅行中に
ミセス.アラートンが現地の子供達が
土産を買ってくれと付きまとうのを
嫌がるところが出てくるけれど…
今のYouTube動画(エジプト等の旅)
にも似た場面出てきて…こういうの
伝統なのか‥遺伝的性格なのか‥
今も昔も同じにみえる〜
・ヴァン.スカイラー→金持ち老婦人
・コーネリア.ロブス→スカイラー従兄弟
・バウァーズ→スカイラーの看護婦
ナイル川を船で旅して
観光地により 遺跡見たり
土産見たり そのうち
船の人と言葉交わすようになり
なんとなく性格もわかってくる
この本読んでいる時
[どうぶつの森]やっていて
本読んでゲームして…繰り返して
いたのでゲームの中で
ナイル川観光‥探検‥している
ような気分になった
その中で リネット サイモン ジャクリーン
と知り合いになり
殺人事件が起きた…
リネットが殺された後
・レイス大佐→英国特務機関員
ポアロ時共に事件の捜査をする
・ファーガスン→社会主義的な男
・カール.ベルナール→中年の医者
〜ポアロ 「美貌の大金持ちのリネットの
周りには色んなものがある
矛盾した 憎悪 嫉妬 羨望
意地悪 まで 蝿の群れみたいに
ブンブン…ブンブン…」
船(カルナク号)に乗っていた人達は皆
一筋縄ではいかない捻くれ者‥蝿の群れ
犯人が見つかりそうになると殺されたり‥
疑わしい人物の名前
言おうとすると銃で撃たれたり‥
コーネリア(ポアロからみると際立った性格)
にいきなりの結婚の申し込み..
..社会主義思想の汚い身なりの男..
と思いきや伯爵...
コーネリアは中年医者を選ぶ
真珠泥棒のティムと
庇おうとしたロザリーが恋仲に..
最後に犯人は
サイモンとジャクリーンとわかる
...銃で命を絶つ
犯人が自ら死を選び
悲しく 潔い キレイな終わり方
この小説より後に
書かれた小説が
アガサの小説に影響されて
いるんだろうな..
と思えてくる
ただの殺人事件の
犯人探しだけじゃなく
幸せエピソードや
悲しい愛情の話出てきたりする
前半の船旅も楽しかったし
後半の3女性の殺害事件の
犯人探しも
二転三転し
目がはなせなかった
出てくる登場人物全員
曲者だけれど
全部が善でも悪でもなくて
(ハリポタの登場人物みたい)
人との相性によっては
幸せそうだったり
不幸せそうだったりで
面白かった
訳者のアドバイス通り
ゆっくり ちょっとづつ
(1クラスの人数位 人出てくるので)
読んだ方が楽しめる
楽しい読書だった
Posted by ブクログ
クリスティのなかでは『そして誰もーー』と双璧をなすくらい面白かった。登場人物が多いけどみんな個性的で魅力に溢れていて自然と覚えられた。
結局、遺産目当てのカップルがグルだというオチなんだけど、アル中の酒を捨てたり、盗癖の雇い主の尻拭いをしたり、その盗品が偽物だったり、別の人物がリネットを狙ったりと、曲者どもが好き勝手動くものだから非常に難解だった。
ロザリーとティムがいい感じになったシーンにきゅん。
コーネリアは医者の爺さんと結婚するし笑
Posted by ブクログ
アガサクリスティの作品は11冊目。
今回も面白かった!
お盆休みに読むのに最高の作品だった。
エジプトやナイル川の景色や豪華な客船。
自分も見てきたみたいに世界観に入り込めて楽しかった。
外はあまりに暑すぎるので、
涼しい部屋に居ながら、国も時代も飛び越えて、
旅行気分になれる小説ってやっぱり最高だ。
それに加えて、ミステリーとロマンスも。
長編だが、クリスティお得意の人間関係の描写が面白く、すらすらと読めた。
今回は犯人の目星はついたが、
それでも丁寧な心理描写やエジプトという、
心踊る舞台に、退屈することなく読めた。
ロザリーは報われて良かった。
これまでの苦労分も、アラートン夫人に
いっぱい甘えて可愛がってもらえるといいな。
タイトルもかっこいいな、『ナイルに死す』か。
結末まで読むと、なるほど。
『ナイル殺人事件』より『ナイルに死す』がぐっとくるね。
Posted by ブクログ
犯行に直接関係ないような些細な謎も鮮やかに解明していく様と、ポアロの優しさというか紳士ぶりが素敵でした。「何でも持っている」と揶揄されていたリネットは、本人も言っていたとおり
周りは敵だらけで、親友や婚約者から裏切られ、
恨みを抱いてる人も多く、彼女が孤独な人間であることが分かり、人間の欲望や愛は誰にも止めらないと皮肉を感じられてよかったです。
Posted by ブクログ
ポアロシリーズ⑮
富と美貌を兼ね備えた女性リネット・リッジウェイと夫のサイモンはエジプトに新婚旅行にきていた。しかし2人は、リネットの友人で、サイモンの元婚約者であるジャクリーン・ド・ベルフォールに旅行の間中つけ回されていた。不穏な空気の中、ナイル川の船上で事件は起きてしまう。
すごく面白かった!
謎が渦巻く船の中を、登場人物一人ひとりが、行動し、さまざまな思いを巡らせる。
そこに無駄がないからこそ、ポアロによって一つ一つの謎が解けていく事で、それぞれの状況や思いに「あぁ〜そういうことか」と納得し、感情移入してしまう。
犯行の手口は素晴らしいものだったけれど、犯行前にあったポアロの優しい説得で、犯人には思いとどまってほしかったなぁ。