あらすじ
移民への憎悪、個人化するテロリズム、伸張する権威主義。リベラリズムが崩壊し、怒りの政治が展開する現在、その底流を抉り出す。
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Posted by ブクログ
リベラルの後、というと、リベラルが終わった感があるけれど、
戦後リベラルの次、という内容、あるいは、Liberal one after anotherというような、
さまざなま角度からのリベラルがこれまで主流になったり合流したり、
つまり、個人の自由と社会の包摂のバランスがどのように取られたりぐずれたりしてきたかについて「リベラル」の変遷に焦点を当てて物語られているようでした。
個人の自由、解放、の思想、リベラル。
それにもいろいろあって、いろんなリベラルを唱える考え方が勃興してきたことが分かった。
この本は、2020年夏に出されていて、2010年代後半に西洋世界でもより勢いを増した権威主義的な世界情勢やテロといった出来事を切り口に、リベラルの歴史的な流れを紐解いています。
また、著者の議論は、関連の学術研究や統計も多々紹介され、それらの研究調査結の裏付けをもとに論じられていて、興味深かったです。