【感想・ネタバレ】私の中にいるのレビュー

あらすじ

母子二人暮らしのアパートで発見された、女性の変死体。亡くなっていたのは母親、そして殺してしまったのは、日々虐待を受けていた小学生の娘だった。事件以降、“人”が変わったような言動をとりはじめる少女。何かが、おかしい。原因は過度の精神負荷による、解離性同一性障害……多重人格のせいなのか。では――「私の中にいる」のは、誰? 『人間に向いてない』で注目の著者が、読者に突きつける社会の底。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

黒澤さんの作品を読んだのは今回が初めて。
帯とあらすじから重たくなることは予想していたけれど、なかなかにして致命傷な一冊だった。
良くあるパターンの「救われて一件落着」って結末にもっていかなかったところに凄く魅力を感じた。
毒親はどこまでも連鎖することを強烈に突きつけられた。
その反面、出逢う人によって良い影響も生まれるという希望も垣間見ることができた。

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2021年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・失われた命を別の命で贖うことはできない。罪を犯した者は誠実に生きて生をまっとうするのが償いである。というのを改めて認識した話。

・死んだ母親の人格が娘に乗り移った?(解離性同一性障害?)なのかは深堀されなかったけど、つまりはそれだけ主人公の萌果の精神的ショックが大きかったわけで、そうそう簡単に解決する問題では無いですよ、という事なのかな。

・そもそも事件がきっかけで人格が変わったのか。本当は殺す前から変わっていた可能性も無きにしも非ず

・帯の「致命傷必須」まではいかなかったけど、深堀したくなる小説

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2020年09月20日

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