あらすじ
母子二人暮らしのアパートで発見された、女性の変死体。亡くなっていたのは母親、そして殺してしまったのは、日々虐待を受けていた小学生の娘だった。事件以降、“人”が変わったような言動をとりはじめる少女。何かが、おかしい。原因は過度の精神負荷による、解離性同一性障害……多重人格のせいなのか。では――「私の中にいる」のは、誰? 『人間に向いてない』で注目の著者が、読者に突きつける社会の底。
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Posted by ブクログ
黒澤さんの作品を読んだのは今回が初めて。
帯とあらすじから重たくなることは予想していたけれど、なかなかにして致命傷な一冊だった。
良くあるパターンの「救われて一件落着」って結末にもっていかなかったところに凄く魅力を感じた。
毒親はどこまでも連鎖することを強烈に突きつけられた。
その反面、出逢う人によって良い影響も生まれるという希望も垣間見ることができた。