あらすじ
『浪費図鑑』の劇団雌猫が贈る話題書をコミック化!メイク道を爆進するうちにあだ名が「マリー・アントワネット」になった女、“推しネイル”にハマって猛練習する女、仕事場での“アドバイス”にうんざりしている女など、メイクを通して見えてくる、「社会」や「自意識」と戦う女たちの悲喜こもごも。「自分がどうありたいか」と向き合う、共感必至のオムニバス・ストーリー分冊版第5話!
...続きを読む感情タグBEST3
匿名
自分を好きになるには
月野輪子は公民館で開かれているカルチャースクールで水彩教室を受け持っていた。
しかしそれも終わりを迎え次の仕事が待っていた。
それはドバイの美容サロンで働くことだった。
きっかけはBAをしている親友から知人がドバイの美容サロンで働く人を探しているという話だった。
輪子の英語力と対人スキル、そしてセンスを見込んでの話にいい話だと思い乗ることにしたのだった。
現地入りをした輪子はさっそくサロンで働くことになる。
まずはアシスタントからのスタートになった彼女はまず来店した客からアバヤとシェーラという身体や顔を覆う布を預かることに。
そして現れたお客さんの素顔は髪もメイクも服装もとても華やかなものだった。
その後お客さんの爪に彼女の顔を描いてあげたりする中で戒律を守っている女性はもっと質素にしなければならないと思っていた自分の偏見に気づくのだった……。
海外に行っても必ずしもいい方向に自分を変えられるわけではないけど、それでも吸収した何かが自分を輝かせることもあると思える話だった。