あらすじ
不確実性の時代に入り、大企業からベンチャーまで、各社ともビジネスモデルの見直しが迫られています。一方、テクノロジーの革新は止まらず、それに適合したビジネスモデルの確立も必須です。しかし、ビジネスモデルについての定番の解説書はありません。本書は、FREE(フリー)経済の戦略やプラットフォーム戦略など、新しい概念に基づくビジネスの方法論や勝ち残り方が学べる価値ある1冊です。
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Posted by ブクログ
好きな章から読めるところが良く、各章とも非常に面白い。ビジネスモデルの否定から始まり、リーンスタートアップ、フリーモデルなど現在のビジネスのエッセンスが詰まっています。
Posted by ブクログ
基礎的な内容が多く、実業経験がある方には向いていないかも知れない。フレームワークが必ずしも当てはまりはしないからだ。ただ、私にとって最も有益だったのは、既存のビジネスモデルをアナロジーとして企業例を当て嵌めながら分類し、分析されている箇所。これは資料として有難い。
テクノロジーが発展し、ソフトウェアのように複製によって材料費をかけずに提供でき、生産キャパやスペースを気にしなくて良いコンテンツが主流になれば、世の中の収益モデルは急激に変化する。例えば音源はCDによる販売形態から、音楽配信のサブスクリプションが当たり前の世の中になった。生産能力に左右される製造業も、こうしたエッセンスをどう取り入れるべきか試行錯誤している。カーシェアリング、サービスの有料会員制など。誰しもがその業界のプラットフォーマーになる事を標榜している。しかし、このプラットフォームだが、究極はサイバー空間における独立経済コロニーのようなものであり、ネットの仮想無制限化に後押しされ、資本主義の自由競争原則を阻害していく危険性がある。今の所、業界別にそれが分離されているからリスクが低く見えるだけ。領域内でポイント制という独自通貨を擬製発行する事も可能だ。
現実社会では、国家がすなわちプラットフォームであるべきだろうが、新たなビジネスモデルと言いながら、その企業側のプラットフォーマー団体に組み込まれていく大衆をどう管理していくのだろうか。