あらすじ
絶体絶命の状況下、潜入捜査員が見出した“空隙”とは? シリーズ史上最大のスケールで展開される最高傑作。解説/三橋曉
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Posted by ブクログ
エーヴェルト・グレースン警部シリーズだが、主人公はピート・ホフマン、前作「三秒間の死角」の続編である。
シリーズの特長である圧倒的なリアリズムと物語のテーマである「復讐」は健在。今回もピート・ホフマンが良いように裏切られ、そして生きるために苦闘する。
絶望、命の軽さ、そして麻薬で裏切られた人の悲しさが世界スケールで描かれる。シリーズを重ねるごとに予想を超える面白さとスケールアップ。
今、一番面白いシリーズだ。
Posted by ブクログ
苦労が報われる読書ができる作品。
しかし、ただでさえ中南米及び麻薬は一筋縄でいかないのに、そこに潜入捜査が絡んでくると…なかなかお時間かかります。
来年は三時間らしいです。
Posted by ブクログ
(上巻より)
バウラを無事スェーデンに戻すため、仲の悪い検事にわざと大手柄をあげさせたのは
面白かったが、
検事が刑務所内の殺人を軽い刑にする理屈をひねり出したのは驚きだった。
それと、
麻薬が溶け込んでいるスーツケースをグレーンス警部に預けたのも面白かった。
一番印象的だったのは
バウラが潜入していたゲリラのボス。
誰をも信頼してはけない人生の中で、
信頼してしまい、裏切られる。
同情の余地は全くないが、
最後に爆弾で殺されるのはあまりにあっけなくて、
少し納得いかなかった。
もっと悲惨な、ある意味、劇的な最期を望んでいたのかもしれない。