【感想・ネタバレ】「問いかけ」からすべてはじまるのレビュー

あらすじ

「質問力」が人材と組織の能力を引き出す!

人と組織が成長するために、何がいちばん必要だろうか
私がそう問われたなら、迷うことなくそれは、「問いかける力」だと答える。
これは、長年、プロ野球の監督として人材育成の現場に携わり、
自分もプレーヤーとして能力開発に懸命に取り組んできた私の確信だ。
人の成長、組織力の向上は、なぜ」と問いかけることが原点となって始動する。
「なぜ」と自問することで人は成長し、
「なぜ」とリーダーが問うことで人材も組織も潜在能力を開花させる。
人生とは、「なぜ」の積み重ねで発展していくものなのだ。

たった一つの「なぜ」が人生を大きく変える

日々、どのような問題意識、疑問をもつものが伸びていくのか。
どのようなリーダーの問いかけが、人材と組織の能力を伸ばすのか。
また、人を成長へと駆り立てる「なぜ」を、日々の生活の中で察知する「感性」の鍛え方とは。
ノムラ流「問いかけ」の技術を明かす。
2020年2月11日に逝去された著者の、亡くなられる6日前のラストインタビューを書籍化。

第1章 伸びる人は「問いかける力」をもっている
・うまくいった理由を追究する
・うまい人に遭遇したときこそ自分自身に問う
・その技術の核心が何かを探究する
・伸びる人の問いかけ方
・「深い質問」と「浅い質問」の違い
など

第2章 「問いかけ」で潜在能力が開花する
・育成に必要なのは「指導」ではなく「問いかけ」だ
・「根拠」を常に問うことで人は成長する
・潜在能力を発揮させる問いかけ
・やる気を失いかけたものへの問いかけ
・目標を問えば人は伸びていく
・原理原則を問うて、問題意識を喚起する
・「ぼやき」とは考えるきっかけをつくる問いかけだ
・「人生とは何か」の問いから自分の仕事を考える
など

第3章 「問いかけ」で組織を伸ばす
・仕事への取り組み方が変わる問いかけ
・自分の処遇に不満をもつものへの問いかけ
・「〇〇だったらどう考えるか」という問い
・「あの人に話を聞いたらどうか」という問いかけの効果
・「相手の嫌がることは何か」という問い
など

第4章 「感性」を鍛えると人は成長する
・「感じる力」を磨くことが、問いかける力を向上させる
・無難型人間をやめてみないか
・伸びていく人のデータの見方
・模倣することで問題意識は高まる
・感性を鋭くする読書法
・「計画・実行・確認」が伸びる人の基本
など

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

プロ野球選手で監督もしていた野村克也氏の本だったため、野球目線で人の成長や組織力の向上について書かれていたが、野球以外のこと、例えば仕事にも通じるものがあると感じた。

ポジティブなこと、ネガティブなことなど、あらゆることに対してなぜなのか?と問いかけることにより、目の前で起きた事象に対して、深く分析し、新しい視点を持つことにより成長に繋げられると言うことがこの本では書かれていた。

私は最近様々なことに対して「そういうものだ」と思い受け止めてしまう姿があったが、最低でも何か1つ質問をしたり、疑問を持ったり、問いかけるようなことをしていきたいと感じた。
最近の自分は、その場で何かを聞いて、疑問を持っても迷惑になるかもしれないと深く質問をしなかったり、聞いたことを再現できるようにしようという姿勢が足りなかったと反省した。

また、無駄なプライドを持つことによって、学びの機会を失っていたということに気がついた。
プライドを捨ててわからない事は素直にわからないと質問できるような姿勢で生きていきたい。

野球には興味がなかったが、この本の内容はとてもためになった。
やはり何かで成功している人の言葉は信用に値すると感じた。

0
2024年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人を育てることをしている方に良書である。
 人に「どう教えるか」に固執して行き詰っていたときに読み、たくさんの気づきを得ることができた。そもそも「どう成長させるか」という育てる本質を見失ってしまっていたようだ。いかに指示や命令をするかではなく、いかに気づかせ、考えさせ、ゴールへ導かせていくかが大切なのだ。相手の状況に応じて、ゴールへと導くためにどう問いかけるか、様々で具体的なたくさんの事例が実践的なヒントとなる良書である。
※「学ぶ意欲の心理学」「バカの壁」と併せて読むと相乗的に深まると思う。

0
2023年08月24日

「スポーツ・アウトドア」ランキング