【感想・ネタバレ】光と影 １のレビュー

ひおん / RYU

ウィリアム子爵邸宅の召使い「エドナ」は、子爵の娘「アナ」の身代わりに戦争で英雄となった平民出身の貴族「イーライ」と突如結婚させられることに。
身代わりだとわかれば殺される…そんな恐怖を抱きつつイーライのもとに向かったエドナだったが、早々に嘘がバレてしまう事態に！
”私はできれば生き残りたい”そう言って『妻』だけでなく『夜の慰みもの』になるというイーライとの取引を受け入れるエドナ。
そんなどこか堂々とした彼女の姿に、イーライは興味を持ち始めるのだった。しかし、そんなエドナには誰にも言えない秘密があって――。

[ミンネ · ★★★★★]

複雑な境遇

悪政を執り行う狂気の王の「息子」として生きるエドナ。生き延びるための施策とはいえ、16年の年月を経てそれがなぜ今、身売りされ女中となり、平民出身の成り上がり貴族の嫁となったのか。本来なら「王」として国を引き継ぐはずではなかったのか。いろいろと疑問が残る冒頭のお試しでしたが、書籍の値段が高価なので、もう少しお試しを増量していただきたいと思いました。これだけ複雑でも、よく整理されていたと思います。