あらすじ
「本の雑誌」のイラストでおなじみの著者が、50年近くの登山歴から厳選した50の山を紹介。遠足での道迷い、若き日の仲間とのテント山行、息子との岩登り……。多種多様な山でのエピソードの端々に、人生の要諦がぎゅっと凝縮されている。山での食事や服装、遭難体験の教訓など、実用コラムも満載。はたまた脱力の四コマ漫画も。200点以上のイラストを眺めていると、さながら紙上登山をしているよう。新たな山岳名著、誕生!
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Posted by ブクログ
100名山を登るというようなことに重きを置かない著者の登山スタイルには共感を覚える。
ともに山に登った仲間が、ある日山に行ったまま帰らぬ人となる。思えばこんなにも過酷な趣味はない。
随所に散りばめられた山登りハックがとても勉強になった。
そして、一番印象に残ったのは、山に入ると五感が鋭くなってくるとして、「3000m級の頂上に立つと大袈裟だが宇宙の匂いさえする」というフレーズだった。そうか、高山
に登ることは宇宙に近付くということなのか!と。そんな高い山に登ることはない身としては想像するしかないが、感じてみたいとは思った。