あらすじ
「本の雑誌」のイラストでおなじみの著者が、50年近くの登山歴から厳選した50の山を紹介。遠足での道迷い、若き日の仲間とのテント山行、息子との岩登り……。多種多様な山でのエピソードの端々に、人生の要諦がぎゅっと凝縮されている。山での食事や服装、遭難体験の教訓など、実用コラムも満載。はたまた脱力の四コマ漫画も。200点以上のイラストを眺めていると、さながら紙上登山をしているよう。新たな山岳名著、誕生!
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Posted by ブクログ
山と自分の生活を綴った短い文章が50話あります。余韻が心地よく、あっという間に読みました。本の雑誌で出会ってから読んでますが、シンプルな挿絵と併せてなんか絶妙な間が好きです。
最近山に惹かれて、また。出会いました。昔と変わらずなんとも言えない文章でした。違った角度から読み込むと。違った味が出ます。
Posted by ブクログ
独特のイラストと共に過去の登山歴、思い出の山を語る。
百名山ばかりでなく、どちらかというと人の少ない山、またハイシーズンを避けた登山が筆者が通であることを示す。
筆者は簡単そうに書いているがかなりの上級者。そして上級者の仲間と山での酒盛りも楽しむ。なんせ「疲れるから」という理由で温泉をスルーしてしまう仲間がいるほと。
所々に出てくる格言的なフレーズが良い。
近年の山ブームより前の体育会系の登山部の流れが今となっては面白い。
時々出てくる息子さんとの思い出がまた良い。高校生の頃、普段口を聞いてくれぬが一緒に山行、頂上でふと見せた息子さんの表情。その後、夏のバイト先の山小屋を夫婦で訪れる場面。奥さんのはしゃぎようと、出迎える息子さんの笑顔。
上級者から初級者まで楽しめる内容です。
Posted by ブクログ
100名山を登るというようなことに重きを置かない著者の登山スタイルには共感を覚える。
ともに山に登った仲間が、ある日山に行ったまま帰らぬ人となる。思えばこんなにも過酷な趣味はない。
随所に散りばめられた山登りハックがとても勉強になった。
そして、一番印象に残ったのは、山に入ると五感が鋭くなってくるとして、「3000m級の頂上に立つと大袈裟だが宇宙の匂いさえする」というフレーズだった。そうか、高山
に登ることは宇宙に近付くということなのか!と。そんな高い山に登ることはない身としては想像するしかないが、感じてみたいとは思った。
Posted by ブクログ
もう、明日にでも山に行きたくなる本。
バックカントリーや沢登、ロッククライミングも含んでるのでおいそれとはいかないけれども。。。
登ったことある山は、地図があるはずだから今度は地図を見ながら読むとしよう!!
Posted by ブクログ
2020/8/23 喜久屋書店北神戸店にて購入。
2022/4/25〜4/27
沢野ひとしさんの山岳エッセイ。大学生の頃、椎名誠さんの怪しい探検隊シリーズを貪るように読んでいたが、沢野さんが山登りをする人であることはすっかり忘れていた。この本では、沢野さんが登ったことのある山に関する思い出を綴っている。若い頃は結構ハードな登山をされていたんだなぁ。独特の味わいのイラストもあって良い本だった。解説の鈴木ともこさん、沢野さんの影響で山に登り始めたのは知らなかった。他にも山岳エッセイがあるようなので読んでみたい。