【感想・ネタバレ】科学と文学のレビュー

あらすじ

「科学の世界は国境の向うから文学の世界に話しかける」(「文学と科学の国境」)。日本の伝統文化への強い愛情を表した寺田寅彦。芭蕉連句を映画のモンタージュ構成や音楽の楽章に喩えるなど、ジャンルを越えて芸術の本質に迫る眼差しをもっていた。科学者としての生活の中に文学の世界を見出した「映画芸術」「連句雑俎」「科学と文学1」「科学と文学2」の4部構成。

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Posted by ブクログ

科学読み物の古典として参考になった。今でも通ずる内容だと思う。科学が文学と握手をすべき領域は随筆文学、エッセー文学、科学小説、とあるが、医療小説やミステリーなどが沢山ある現状を鑑みると、その通りかもしれない。

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2021年08月08日

Posted by ブクログ

 ほとんどが昭和初頭に書かれたものであるのに、明晰で古さを感じさせない寅彦の文章である。
 連句について、音楽の楽章との対比で論じている「連句雑爼」は、その着想はとても面白いと思われるのだが、いかんせん連句の素養が全くないので、残念ながら文字面を追うだけになってしまった。

 「科学と文学」は、共通性もなく一見正反対の関係にあるように見える科学と文学の関係について、様々な角度からその共通性を論じていく、物理学者であり文学者であった寅彦の面目躍如たる文章である。

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2020年11月17日

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