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Posted by ブクログ
*単独で麻薬密売ルートを探っていた刑事が銃殺された。千葉県警刑事部捜査一課の高頭班が捜査にあたるが、事件の真相を知った警部・高頭冴子は真犯人に陥れられ、警官殺しの濡れ衣を着せられる。自分の無実を証明できるのは、事件の目撃者である八歳の少年のみ。少年ともども警察組織に追われることになった冴子が逃げ込んだ場所とは!?そして彼女に反撃の手段はあるのか!?息をもつかせぬノンストップ・ミステリー*
痛快です!
身長180㎝、男勝りの剛腕と体格を持つ県警のアマゾネス。その設定だけでも期待させてくれますが、なにせ性格まで型破りの破天荒さ。ヤクザを脅したり、特殊地域に潜り込んだり、まあその立ち回りの派手なこと。鮮やかな展開とスピード感で、あっという間に読み終えてしまいました。
途中、A地区でのドンパチが荒唐無稽と思われる向きもありましょうが、いや…あり得るな。あのA地区ですよね?妙にリアリティを感じてしまいました。
細かいところはさて置き、刑事モノをスカッと気分良く読みたいと言う方にお勧めしたい作品。
Posted by ブクログ
高頭冴子カッコよすぎる...警察官殺人の犯人に仕立てられ、唯一の目撃者である八歳の猛と逃亡。警察官に追われる身となり、初めて警察官の盲目さ、滑稽さ、身勝手さに欺瞞が溢れる。警察の掲げる正義は果たして正しいのか。少し違うけど洋画レオンみたいな雰囲気的と冴子と猛の絆に胸が熱くなった。
Posted by ブクログ
警察官を拝命して十年、その間に警察の唱える正義なるものが、それほど潔癖なものではないことを知らされた。
家族を持ち、部下を持ち、護るものが増えるにつれて個人の正義や理想は後退する。
「味方だとか敵だとか、人間を大雑把に分けるな」
「人にはいくつもの顔があって、いくつもの言葉を持っている。その都度その都度変わっていく。あの玄葉にしたってそうだ。わたしたちにはとんでもない悪党だが、警察や自分の家の中では優秀だったり、善良だったりする。人はそんなに単純なものじゃない。単純でないものを単純に分類すると、取り返しのつかない間違いを犯す」