あらすじ
50万部突破の感動作、2020年、最強の布陣で映画化決定!田中裕子、蒼井優が桃子さん役を熱演、「南極料理人」「モリのいる場所」で最注目の沖田修一が脚本・監督。すべての人生への応援歌。
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2017年芥川賞(下半期②)受賞作
亭主に先立たれ、子は巣立ち、一人田舎に暮らす70代の桃子さんの話。
哲学的な話だなーという印象。
桃子さんが、
1つの事象を掘り下げる人である。
多数の内の声を飼ってる⁈人である。
内省できる時間/環境がある。
外から受ける刺激が少ない。
まー色々掘り下げる…46億年…。
ただ、暗く畏まった話にならない理由は東北弁にあると思う。少なくとも馴染みがない言葉なので何処かほんわかしてしまう。
しかし、作品中「桃子さんは…」は何回あったんだろf^_^;
問わず語りの桃子さん
カピバラKSの90歳認知症老母は「誰も喋る人がいない」と言い、近所の人も「寂しそう」と言う。しかし、デイサービスを勧めると、他人に気を使うから嫌とのこと。困ったものである😔カピバラKS自身もコミュ障独身中年で、親戚とは老母介護のイザコザにより疎遠、寂しい老後まっしぐらだ。そこで本書により、おひとりさまの老後を愉しく生きるヒントを得たいと思っていた🤔その結果はさておき、主人公桃子さんは、教養ありすぎ、内省力高すぎである。可笑しくて心に刺さりまくる名調子の独白に舌を巻いた😲
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これはすごい
桃子さんはすごい
ひたすらに自分と会話して会話して
オレオレ詐欺にお金を出してしまう母親の心境というものにはぞわりとした
そんなことに気づいてしまうなんて
桃子さんの年齢にはまだ遠いけれど、こうなれるのなら、孤独でも寂しくても大丈夫な気が…しなくもない
いや分からないな 私には孫はいないし桃子さんほどの経済的なゆとりはなさそうだし
それでもひとりで行ぐしかね
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久しぶりに感想を書かねばと思えた本
星五つをつけたい本と出会いたい、星五つをつける本の感想しか書きたくないと思っていたので、この本との奇跡的な出会いに感謝
桃子さんの心の叫びに度々涙した。
人生の或る意味とか、地球史46億年ノートからも考察される生命の存在する意味(意味なんてないのだけど)そんな事を老いた女性の東北弁から自答させられる、哲学の小説だった。
この東北弁がまたイイ。脳内に繰り広げられるありとあらゆる思考、自問自答、普段こうして考えているだろう取り留めのない事が、そう、ジャズのように東北弁で脳内を駆け巡る。それはもう、もはやお洒落で、はたまたリアルで。こうして桃子さんなりの解答に辿り着く過程が素晴らしい。
孤独の確かさというか、ひとりになって直面する孤独というものへの準備というか心構えもさせてもらった。
最終的に老婆がたどり着いた解答は、かけがえのない真実で、真理で、心に染み渡って、度々涙が溢れてしまった。
老いと死を受け入れる準備をしている桃子さんの所に孫が訪ねてくるシーンも本当に素晴らしい。人生ってそういうもの。私もああやって老いていくのだろうな、と想像すると、また涙が止まらなくなってしまったのです。
一人の女性の一生を、雄弁な東北弁で芯まで表現されていて、嘘のないリアルな人の内面の愚かさ、美しさ、雄大さ、そういう深いものに触れさせてもらった、素晴らしかったです。
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孤独な老女の内省を方言を使いながら見事に文章化している。いずれ行く道と思いながら読みつつ、現在の自分に置き換えて悩み苦しみ前を向きしてしまう。独りは悲しくて楽しい。
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夫を亡くした桃子さん。
その物語であるけれど、思いの丈を、詩のようにでも荒々しくぶつけてくる思いが、なんともリアリティがあっておもしろい。
おもしろくて2回読んでしまいました。
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かつて仕事で通い詰めた岩手、そこで聞き慣れた東北ことば、そんな事で臨場感もって楽しめた。
「知らないごどが分かるのが一番おもしぇいごどなのであり、これを十分に探究しつつ味わい尽くすのが、この先最も興味津々なことなのだ。」そうだよ、その通り!
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後半に出てくる、夫との会話や、それに続く独白のパートがとくに良かった。当たり前にずっと一緒だった存在が、ある日急にもぎ取られるように不在になる、圧倒的な孤独感が、身に迫るように感じられた。
途中からは、小池真理子さんの、夫を想いながらのエッセイを思い出しながら読んでいた。
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桃子さんの複雑な感情が刻まれた本で、旦那の周造の死によって、悲しみや独りになっても強く生きようとする葛藤が感じられた
色々な感情になりながら読んだ。
ローコンテクストでシーンが書かれないので今は、桃子さんの中で会話が進んでいるのか、どこの会話なのか置いていかれる場面が何度かあったので少し難しかった
Posted by ブクログ
若い時に読んでたら、
全く響かない本だったと思う。
小説としても、かなり斬新で新しい書き方で、読み進めるのが少し難しいと感じることもあったけど、35歳、子供が2人いる今の私が読み終わった感想としては、桃子さんの感情や、考えにハッとさせられることが多く、「これは他人事ではないな。」だった。
「自分より大事な子供なんていない。自分がやりたいことは自分がやる。子供に仮託してはいけない。」
「親子といえば手を繋ぐ親子を想像するけれど、ほんとは子が成人してからの方がずっと長い。」
人とはあまり話さない桃子さんの脳内を覗き込むことができて嬉しかった。
本当は私が話し相手になりたい…と思った。
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たまに町中で会う「ちょっとこの人変かも」と思う人の頭の中ってこんな感じなのかも。
差別とか嫌悪とかそういう意味ではなく、その必死さに心うたれた感じ。
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タイトルは宮沢賢治の詩、「永訣の朝」の一節でひとりで死んでいくという意味だそうだ。その裏にはひとりで生きていくと言う意味が隠れている。
子供達が巣立ち、連れ合いには先立たれ、気がつけばひとりぽっんと残される。
年をとると誰もがかかえる孤独、病気そして死への恐怖。不安との裏腹にひとりで生きていくという覚悟。
誰もが年を取ればこの状況に陥るであろう揺れ動く気持ちを東北弁で語っている。
最初は東北弁を理解することに注意がいってしまい戸惑ったが、読み進めると主人公の気持ちがじわじわと伝わってきてグッと心を掴まれる。
この本はまさに自分の母の姿だし、のちの私の姿である。
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70歳にして家族の一員としての役目を終え、一人になった桃子さんの心の内、自問自答をリアルに吐き出し綴るエッセイのような随筆のような作品。一人で暮らす故の時間の余裕からくる、これまでの経験を基にした深い思考。自分はこのような境地に達していないが言わんとするところはよく分かるし共感する。方言を織り交ぜた独特な文体、そして高尚な表現も面白い。作者のも提示された思考を自問ししばしは小説から気持ちが離れることを繰り返したとは作品への共感からだと思う。
一人暮らしになった自分を想像しながら、いつかまた読み返したいとも思った。
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東北地方出身のお年寄り、桃子さんの、心の内を描いた本。
誕生日プレゼント本。自分じゃぜーったい選ばなかった。芥川賞とったんだよね。当時話題になってて、芥川賞とか追わない人種なもんで、変わった題名だな、どんな本かと思っても、興味もなくて読まなかった。誕プレで貰って、第一印象ではぜーったい刺さらない本なので、なんでこの本なんだとちょっとショックだった。でも貰って読んでほんとよかった。
桃子さんって、ずっと人のために生きてきて、それが無償の愛っていうのでもなく、誰も望んでないのに、自分は他人のために、他人のせいで、と思って生きてきたんじゃないか。それがめっちゃ共感できちゃうから、読んでて切なくなった。自分も誰かのせいにして自分を生きてるんじゃないか。だから桃子さんがこれからは自分のために生きようと気づいた時は、ほんとすごいと思った。今までの自分をちゃんと受け入れられてる。私はまだそこまでできない。でも誰かのせいじゃなく、自分に責任をもって人生を生きるべきだ。
東北弁全開なのも、頭の中の大勢の人の声も、最初はなんだこれって思ったけど、ちゃんと意味があって、物語としてしっかり練られてるところにも感動。芥川賞受賞も納得の一冊。
Posted by ブクログ
数年前、母が読んだと言っていた本。
あのとき母は、良かった、と言うだけで
読んでみて、と薦めはしなかった。
自分で手にとるのを、待つでもなく待っていてくれた。
(きっとそんなことばかりなんだと思う。
ほれ、と背中を見せるでもなく見せてくれて、
待つでもなく待っていてくれる)
“ごく自然に周造のために生きる、が目的化した” p.93
“知らね間に自分ば明け渡していた” p.99
人のために生きようとする感覚、
自分のために生きようとする感覚、
そのどちらも、確かにある。どちらかではなくて。
何も自分を明け渡す必要はねんだ、と
8年かけて執筆された作品が教えてくれる。
Posted by ブクログ
70代独り暮らしの女性が自らの人生を自己の内面で問いかけていく。様々な時代の経験が想起されるとともに主人公自身の複数の声が東北弁で対話していく独特の心理描写。50代後半から小説家を志し8年かかったという本作は構成がかなり練り込まれているように感じました。
Posted by ブクログ
文体は独特で決して読みやすくはないが、何かを書きたい、表現したいという思いが伝わる文だと思った。
薄々感じていたけど、歳をとっても、悩みや考えは若い頃と変わらないのだなと思った。ただ以下の文にもあるが、知識が経験になることが歳を重ねるってことなのかもしれない。
わかっていると思っていたことは頭で考えた髪のように薄っぺらな理解だった。
おらの思っても見ながった世界がある。そごさ、行ってみって。おらおらで、ひとりいぐも。
何より著者が55歳から8年かけて小説を学び、この作品を書いた事がかっこいいと感じた。
おらはちゃんとに生ぎだべが。
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東北弁の方言の素朴さが味を出しているなと思いました。私にとってはあまり馴染みのない方言ですが、東北弁で語られる桃子さんの内から聞こえる声には優しく見守ってくれる温かさを感じます。「おらおらで、ひとりいぐも。」自分に従って生きると決意したその時に、本当の意味で夫との別れを受け入れられたんだろうなと思いました。
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Audibleで聴了。
東北弁が新鮮だった。
残念なことに、いまの心の状態に、話が入ってこなかった。
また別の機会に、今度は文字を読んでみたいと思った。
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おばあちゃんの自問自答がなんとも愛おしく、終始それに尽きる。でも、ただのおばあちゃんでは無い。おばあちゃんの自意識はその思考力を以ってなかなか人が辿り着けない所にまで至っていて、そこが面白い。まさに、ひとりいぐも。自分もいつかこうなりたいような怖いような。
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私も東北の生まれなので馴染みのある言葉がずっと心地よかった。自分の出自も肯定してもらったような気がする。
内容は年齢的なところもあってなかなか入り込むことができなかったので、もっと歳を重ねてからまた読んでみたい。
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本人の望んでいた未来ではない未来(現在)を過ごしながら、悶々と老いに向き合っている。彼女は東北弁を用いて二重な人格を魅せてくれた。過去も大切だが、今を大事に生きることも大切である。やっぱり、自分で進んでいかなければいけないのかもしれない、人生は。
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子どもが巣立ち、夫に先立たれた独居老女のただの妄想と思うなかれ?
主人公の女性、桃子さん。コトが壮大になっていく。時空を越えた交流がやってくる。地球46億年史…。
それにしても、著者の若竹さんは何故、お国言葉で書こうと思ったのだろう。
「あいやぁ、おらの頭(あだま)このごろ、なんぼがおがしくなってきたんでねべが」
冒頭文からコレだし、この後もほとんどずっとこの調子だ。
調子良くリズミカルに、というか、ずんずん調子で読ませる。ニュアンスが分からなくても気にしないで読んでみると、結構心地良くなってくるから不思議。
なんであんなことしたんじゃい、と書かれた解説文の町田康さんも関西弁で応じているけど、小説家という人達は概して桃子さんみたいだし、そして我々だって桃子さんなところはあるんでしょう…。
Posted by ブクログ
74歳の主人公の桃子さんが、子供を育て上げ、15年前に夫に先立たれ、一人暮らしとなった。東北弁と標準語を入り交ざりながら、若い頃からの想い、夫への想いを語りながら、一人で生きていこうという決意を語っている。私に共通する部分も多くあり、迫力ある文体で心に狭ってくるものがあった。
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もっとハッピーな老後自由イェイ!みたいな作品を想像していたけど、思ってたよりだいぶというかめちゃくちゃ内向的な自省的な話だった。
このあっちいったこっちいったの思考と過去と現在のいったり来たりの感覚は自分も30代だけど分かる、自分の倍生きてる人からすれば、こうもなるよな、、、という納得も出来た。
なんというか、かなり私小説的なのかな、のいう感想。
作品の仕掛けとして東北弁の扱いは理解できたけど、地の文が東北弁まみれでどうリズム取ればいいかわからず、流石に読みづらかったズラ、、、。。
Posted by ブクログ
芥川賞受賞作品。方言を最大限に活用して人生の後期における複雑でまとまらない、もどかしい心境を巧みに表現している。一方で過度に深刻にならずにゆったりとした文体を保ち、独特の世界を味わえる。
Posted by ブクログ
老いた日の自分は、こうなるのか、という思い。
子を育てもう役割は果たした、もう好きに生きていい開放感と、役割がない疎外感。
離れて暮らす親も同じ思いなのかもしれない。死にたくないけどもう死んでもいい、でもさびしい。人とつながって生きていたい。
物悲しい印象だけどこれこそ人生なんだろう。
プレッシャーは嫌いだけど役割がないと頑張れない。
必要とされることがうれしい。
Posted by ブクログ
馴染みのある方言故に、助詞まで徹底していないことが気になってしまい話に入り込めないが、雰囲気だけ楽しみたい人にはいいのかもしれない。私は読み手が困惑するくらいの土臭さを求めたいが。
あと、三人称にするなら尚更方言はリアルにして注釈でもつければよいのではないだろうか。そもそも、話的には一人称が向いているのではないか。
Posted by ブクログ
読むのがしんどかった。
ほとんどを桃子さんの独白で進められる物語だけれど、馴染みのない東北弁で、支離滅裂とさえいえる内なる声を読み進めていく。桃子さんより少し若いものの、初老の域に足を踏み入れた自分でさえも、老いること、孤独であることをこんなにも騒々しく考えたり、思ったりするものなのかと、半分呆れているという読後感である。
映画ではこの作品がどんな風に描かれているのか、思ったりするものなのか、興味津々である。
芥川賞受賞作とのことだけれども、んーって感じでした。
あと表題は宮沢賢治の「永訣の朝」のフレーズから取られたものかもしれないが、高校生の国語の授業で読んで、詩で初めて涙して以来、僕の中でとても大切な詩のひとつとなっているので、この表題には抵抗がある。
それも込みで選んでいるのだろうけど、なら、僕の中の「永訣の朝」を越えるぐらいの某かを残してほしいと期待していた。
そういう意味でもんーって感じ。