あらすじ
いとおしき“異類”との交情を描いた8つの幻想譚
霊力を持つ小柄な曾祖母、人間界に馴染めなかった蛸、男の家から海へと帰る海馬。日常と非日常を行き来する玉手箱のような作品集
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Posted by ブクログ
短編。
酒を飲みながら話しだす、昔は蛸だったという男。
14歳の姿であらわれた神々しい存在となった曾祖母。
時々ケーンと鳴く老人と、ヘルパーの関係。
台所の神様と欲求不満主婦。
人間を拾って歩くモグラ。
姉たちとの各々の生活、妻との日々。
先祖に恋をした200歳の子孫。
海に住んでいた頃の記憶、人間との生活。
2008年に一度読んでいるので再読。
お話の最後の終わり方がどれもいい。
「島崎」
愛してるの。何回もわたしはつぶやいた。先祖の膝の上で、島崎の夕日をじっと眺めた。
「海馬」
私は海馬に戻って、海を泳いだ。~昼も夜も尽きるところをめざして、どこまでも、走りつづけた。
不思議な、川上ワールド。)^o^(