あらすじ
秋津真白(あきつましろ)は、伯母・赤江神楽(あかえかぐら)の遺体の前で目を覚ました。だが、全ての記憶がない。ここ赤江島は、呪術者として穢(けが)れを背負った祖先が暮らした島。屋敷には、ミステリー作家の神楽に招かれた8人が。真白の友人で民俗学研究マニアの古陶里(ことり)の他に、顧問弁護士、ジャーナリスト、担当編集者、旧知の三姉弟たち。伯母を殺(あや)めた犯人はこの中に……。真白と古陶里ペアが挑む、新感覚密室推理。
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Posted by ブクログ
当初、ライトノベル感覚でサラッと読める感じかな、と思っていた。でも、読み進めるうちに、伏線が張り巡らされて、見事に犯人に翻弄され、ハマってしまった!大好きな東川篤哉さんを彷彿させる、ユーモラスなノリもあり、しっかりとしたミステリーになってて、大満足の一作品だ。最後に、知りたくてうずうずしていた部分に、あと一息で辿りつきそうな時に、終わっちゃうって言う感じがまた、良かった!!あ〜、知りたい!
Posted by ブクログ
記憶喪失から始まるのは読者と同じ目線でいいよね。
犯人は予想できちゃったけど予想外のトリックはあって良かった。最後犯人の2人まで死んだのは無理やりすぎないか?と思ったけど次に繋がるのかな、、?
Posted by ブクログ
思ったよりも面白かったです。
密室に孤島に嵐に連続殺人事件…久しぶりに読むゴテゴテの推理小説でした。
主人公の一人称視点で進むのですが文章がライトでテンポも速く、とても読みやすかったです。サラッと読めてしまいました。個人的には少し軽すぎるかな…。
ただ、設定は面白かったのですがイマイチ呪いが上手く使えてない印象でした。人がどんどん死んでいくのに、みんなずっと冷静だし…。真白くんは記憶ないはずなのにずっと能天気でのんびり屋さんだし…違和感!
2作目を読みたくて1作目を読みましたが、面白かったのでこのまま続きを読もうと思います(º∀º*)
Posted by ブクログ
ライトノベル+本格のような作品。なので文章がとても読みやすいのは良かった点。一方主人公の内面のセリフが軽く、連続殺人が起こっているにしては緊張感がやや欠けていた。
Posted by ブクログ
最初に、密室、見取り図、アリバイ時間と来るので、ああ本格謎解きミステリなのねと思ったら、意外とそうでもなかった
私は「部屋の鍵にピタゴラスイッチみたいな仕掛けが施され、カラクリ屋敷なので1階の東南東の部屋と3階の西北西の部屋が繋がってて、犬の散歩に行ったと言ったが、実は猿の散歩だったから数分の誤差が生まれたんだyo!!」みたいなのは、え?部屋の本棚は何処って?お屋敷の西はどっちって?犬と猿の分速はどっちがどう?となるので
寧ろ良かったと思うけど、そう言うのを期待してる人から見れば、肩透かしな感じかも
Posted by ブクログ
作家・赤江神楽の出版記念パーティのために孤島を訪れた、編集者、弁護士、ジャーナリスト、遠縁の三姉弟、そして甥の真白とその幼馴染みの古陶里。密室で神楽の遺体が発見される。側には真白がいたが、殴られて意識を失い、目覚めたときには記憶を失っていた。そして、嵐の孤島で次々と人が殺されていく。
お馴染みのクローズドサークル。記憶喪失も使い古されてはいるが、ここではうまく作用している。「呪い」がもたらす雰囲気も効果的。古陶里は口調や服装からしてあざとすぎる気もするが、とぼけた語り手の口調がそれを和らげている。編集者がなかなか面白いキャラでよい。
Posted by ブクログ
その昔呪殺を生業とする一族が流されたいわくのある孤島で起こる連続殺人。
主人公が記憶喪失となり犯人の容疑をかけられるところからの導入もスムーズ。
ラノベの文体や独特の人物設定は読み慣れないけれど、本格的なミステリーの構築にいつの間にか夢中になっていた。犯人に迫るだけでなく、密室の謎、記憶喪失に絡む真実、呪詛の解説、登場人物の驚く素性…いろいろ盛り込まれて興味は尽きず。
悲壮感や重厚感を感じにくいのでサラッとした読後だが、神楽さんの気持ちを思うと只々やりきれない。
あの彼の名前は続編で明かされたりするのかな。
Posted by ブクログ
主人公が目覚めた部屋には、見ず知らずの女性の死体が転がっていた
そこへ駆けつけた人々によると、自分は小島のこの屋敷の主人のもとへ集まった一人……らしい
というのも、主人公は記憶を喪い自身の名前さえわからないのだ
嵐によってその屋敷に閉じ込められた主人公達は、次々と起こる殺人事件に巻き込まれてゆく
主人公のモノローグの口調がオタクもしくはインターネットヘビーユーザーというのか…とても気になった
言葉の意味はわかるが、そういう類いの言葉諸々が頻繁に小説で出る事に慣れていないので、違和感が酷かった
登場人物もなんというかアニメチックで、漫画やアニメとしての方が、自然に楽しめたのではないかと思う