【感想・ネタバレ】7番街の殺人(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

駆け出しの舞台役者・三枝彩乃は公演の稽古に励む毎日だったが、ある晩、母が急病で倒れてしまう。手術は成功したものの、今度は父が不倫相手と出奔。入院費と生活費を稼ぐべく女優・中原真知子の付人として働き始めた彩乃は連続ドラマの撮影に同行する。予定のロケ地が工事で使えず、新たに撮影場所に決まったのは、21年前に祖母が殺害された団地だった――。一気読み必至の青春ミステリー!(解説・大矢博子)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

郊外の古い団地の7号棟の一室で起こった殺人事件。殺害されたのは主人公の彩乃の祖母に当たる厚木邦子。
役者の道を諦め、中原真知子の付き人となることを決意した彩乃はかつての事件現場である「7番街」へと足を運ぶ。
ロケ地の工事により急遽「7番街」が撮影現場となったことから、彩乃はどんどん事件に深入りしていく。
「余計なことを!」

主人公の彩乃は19歳ということもあり、恋多き女性。
さっぱりとした恋愛感を持っているのか、移り気な側面も少し垣間見れる。
若さによる蛮勇、危険な好奇心により21年前の事件は意外な展開を繰り広げていく。
ところどころ挟まる男女のもつれによる復讐劇にはなんの意味があるのだろうか。

彩乃を取り巻く男たちはまあまあ情けない。
父親の勇介は妻の佑香が急病で倒れた際にも他所の女性と子どもができたことを理由に蒸発。結局娘のツテで仕事を紹介してもらう。浮気相手との娘は「あやな」で「あやの」と一字違い。
以前所属する劇団<風祭>の代表であり、彩乃(当時19歳)と恋仲である只野公市(48歳)。
彩乃が母が病床、父は蒸発、自分は夢を諦めるという苦難を抱える中で最後に強引に関係を迫る。役者仲間の鈴木由樹の公演で再会したときには「もし—気が変わったら、連絡してくれ」と。

主人公は今田美桜さんで脳内再生されました。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

電車で読むつもりだったのに、寝る間に少し開いたら止まらなくなり、そのまま一気読み。
読む手が止まらず朝を迎えました

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2020年07月10日

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