【感想・ネタバレ】風の中のマリアのレビュー

あらすじ

命はわずか三十日。ここはオオスズメバチの帝国だ。晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。著者の新たな代表作。

私たちはただ務めを果たすだけ。ある日、突然やってくる終わりの日まで。

ワーカー(ハタラキバチ)は、現代で働く女性のように。女王バチは、仕事と子育てに追われる母のように。この物語は、「たかがハチ」と切り捨てられない何かを持っている。「世界が広がるはずですよ」(養老孟司―解説より―)

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Posted by ブクログ

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主人公がハチという斬新な小説
最初はハチ目線に馴染めず最後まで読めるかな…と思ったけどいつの間にか続きが気になりすぎてあっという間に最後まで読んだ。
ハチの一生が切ない。たまに出てくる他の虫たちとの会話で自分たちがどう思われてるかやそれぞれの虫の価値観と遭遇して、自分の生き方が合ってるのかと一瞬思ったり、そんなこと考えても仕方ないと思ったりするところに感情移入させられた。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い設定でした。オオスズメバチの一生を疑似体験する。人間を死に至らしめるので、生態系の頂点かと思いきや、日々、食うか食われるかの毎日を送っている。しかも、オオスズメバチの働きバチの寿命が30日。働きバチの「使命」はオオスズメバチの帝国を守ること、「偉大なる母(女王バチ)」のため、戦い続け餌を運び続ける。働きバチが子どもを産むと遺伝子共有率が50%、に対して女王バチが子どもを産むと遺伝子共有率が75%になる。効率よく良い遺伝子を残すためなのかな?働きバチでも強者マリアの一生は儚くも使命を十分発揮した!⑤

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2025年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オオスズメバチを擬人化し、主人公の働き蜂「マリア」の生涯を通じて蜂の世界を描いたユニークな小説である。この作品は、自然界の厳しさと美しさ、そして生き物たちの社会性を深く探求している。

物語は、マリアという働き蜂の視点から展開され、彼女の日常や仲間たちとの関係が描かれる。

物語の中で、マリアはさまざまな試練に直面する。特に、他の虫との交流や、群れの中での役割を果たすことが強調されている。彼女の成長や葛藤は、単なる虫の物語とは思えないほど感情豊かに描かれ、時には涙を誘う場面もある。自然の中で生きることの厳しさや、仲間との絆がどれほど大切であるかを教えてくれる。

一方、擬人化されたハチたちの会話には、少し説明的な部分も見受けられる。特に、学術用語や数字が盛り込まれることで、時折会話が硬く感じられることがあった。これは好みが分かれるところかもしれないが、虫たちの視点から見る世界は新鮮で、思わず引き込まれる。特に、ハチの生態についての知識が豊富に盛り込まれており、「へぇ~、ハチって、そんなことをするんだ!」と驚きの連続だった。

この作品の魅力は、何と言ってもマリアの勇気と絆である。彼女が無実の罪に直面し、それを乗り越えようとする姿勢は、希望を与える。生き物たちの世界における家族の絆が描かれることで、時には人間社会における絆の大切さをも感じさせられる。自分も、大切な人たちを守るために、どれほどの勇気を持てるか考えさせられた。

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2024年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オオスズメバチの帝国のワーカーである戦士マリアを主人公とすることで、今まで怖いものという認識でしかなかったオオスズメバチの世界にも熱いドラマがあるのだと気づかされました‼︎ 女王バチの帝国の一員として、彼女とその子供たちのために危険な戦いに挑むマリアの姿には、たかが虫ながらもかっこよさを感じます。人間より遥かに短い彼女たちの一生なのに、この物語には人間以上に熱いマリアの一生が描かれていました‼︎

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2025年12月21日

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